世界に誇れる至高のモデルたち! 唯一無二の存在といえる日本車5選

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日本が世界に誇る珠玉のクルマたちを振り返る

 日本で4輪自動車の生産が始まったのは明治時代の末期で、本格的に近代的な製造が始められたのは大正時代からです。現在まで100年以上もの歴史がある日本の自動車製造ですが、膨大な数のクルマが世に送り出されてきました。

世界に誇れる唯一無二の存在となった日本車たち

 これまで生産されたクルマのなかには、世界に誇れるような珠玉の名車が数多くありましたが、現在、販売されているモデルのなかでも、他に類を見ないモデルが存在。

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 そこで、現行モデルのなかで、唯一無二の存在といえる日本車を5車種ピックアップして紹介します。

●日産「GT-R」

誕生から10年以上経ても色褪せない魅力があるジャパニーズモンスターの「GT-R」

 1969年に誕生した初代「スカイラインGT-R」はレースに勝つことを目的に開発され、その後2002年まで5代にわたって国産高性能車の頂点に君臨してきました。

 一旦途絶えてしまったGT-Rの系譜ですが、2007年12月に復活。スカイラインシリーズから決別して日産「GT-R」として登場しました。

 GT-Rは和製スーパーカーとして欧州のスーパーカーと同等以上の性能を目指して開発され、新開発の4WDシステムと、480馬力を誇る3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンによって、高い運動性能と最高速度300km/h以上のスピードを実現。なかでも加速性能は何倍もの価格のスーパーカーを、上回る実力を持っていました。

 すでに発売から13年を経過したGT-Rですが、信頼性や操縦性、乗り心地に至るまで絶え間ない改良がおこなわれると同時に、パワーアップも図られ、最高出力は570馬力に到達しました。

 また、サーキット走行を前提に開発された「GT-R NISMO」は、軽量化に加えてチューニングにより最高出力600馬力まで向上。いまも世界トップレベルの走行性能を誇示しています。

 すでに10年以上のロングセラーとなったGT-Rですが、フルモデルチェンジがおこなわれるのか、生産を終えるのか、今後の去就が注目されそうです。

●トヨタ「GRヤリス」

ベーシックなコンパクトカーをベースにしたスーパースポーツの「GRヤリス」

 2020年2月、トヨタを代表するコンパクトカーの「ヴィッツ」が4代目にフルモデルチェンジし、名前をグローバルで統一する「ヤリス」へと刷新されました。

 そして、ヤリスをベースに、トヨタが世界ラリー選手権(WRC)に参戦して培われたノウハウを、惜しみなく投入した新世代のスポーツカーとして「GRヤリス」が登場。

 GRヤリスは2020年9月に販売を開始。トップグレードの「RZ」に搭載されるエンジンは、大型の空冷インタークーラーを装備した新開発の1.6リッター直列3気筒ターボで、最高出力272馬力、最大トルク370Nmを発揮します。

 1.3トン弱と軽量コンパクトなボディに、3リッター自然吸気エンジン並のパワーは6速MTを介して4輪で路面に伝えられ、運動性能と加速性能はまさにラリーマシンを彷彿。

 ボディはヤリスと同様なシルエットながら3ドアハッチバックのみとされ、前後フェンダーは迫力ある外観を演出するオーバーフェンダーを採用。新製法のカーボン製ルーフを採用し、ボンネットとドアパネルにはアルミ素材を用いるなど、軽量化もぬかりありません。

 なお、外観はそのままに、2WDで1.5リッター自然吸気エンジンにCVTを組み合わせた「RS」も設定され、手軽に乗れるハイパフォーマンスカーという選択肢が用意されています。

●三菱「デリカD:5」

悪路走破性はそのままにミニバンとしての性能も追求された「デリカD:5」

 三菱といえば「ジープ」や「パジェロ」という本格的なクロスカントリー4WDで一時代を築いたメーカーですが、1982年、1BOXワゴンの「デリカ」をベースに三菱の4WDテクノロジーが注ぎ込まれて誕生したのが「デリカスターワゴン」です。

 1BOXワゴンでありながら高い悪路走破性能を実現し、それまでにないジャンルのクルマとして人気を博しました。

 このデリカスターワゴンを源流として登場したのが、2007年発売の「デリカD:5」です。

 当初、エンジンは2.2リッター直列4気筒ディーゼルと、2.3リッターと2リッター直列4気筒ガソリンの3種類が用意され、とくにディーゼルエンジン車はミニバンとして唯一の存在だったことから、デリカD:5の価値を高めました。

 4WDシステムは3つの走行モードが選べる電子制御式で、様々な路面状況に対応。最低地上高が210mmあるので、新雪路や凸凹の激しい不整路での走行を可能にしています。

 2018年11月のマイナーチェンジで大規模なデザイン変更がおこなわれ、三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を取り入れたフロントフェイスを採用。同時に乗り心地やハンドリングも改善され、ミニバンとしてのポテンシャルも向上しました。

 なお、改良モデルはディーゼルエンジンのみで、ガソリンエンジン車は従来型デザインのまま併売されていましたが、2019年に生産を終えています。

 一般的なミニバンでも4WDをラインナップしていますが、あくまでも生活四駆という位置づけのため、デリカD:5の悪路走破性能は唯一無二のものであり、いまもアウトドア派のファミリー層から絶大な人気を保っています。

日本独自の規格である軽自動車のなかでも異端な2台とは

●スズキ「ジムニー」

超コンパクトなボディながら本格的なクロスカントリー車を実現した「ジムニー」

 現在、軽自動車は日本でもっとも売れているクルマで、とくにハイトワゴン、トールワゴンといったジャンルのモデルは各メーカーの主力商品となっています。

 一方、同じく軽自動車のなかでもスズキ「ジムニー」は、そうした大ヒットモデルとは一線を画する存在です。

 初代ジムニーは1970年に軽自動車初のクロスカントリー4WDとしてデビューしました。ラダー(梯子型)フレームに別体のボディを架装し、足まわりは前後とも堅牢なリジットアクスルを採用。4WDシステムは手動で切り替えるパートタイム式で、超小型軽量ボディながらつくりは本格的なクロスカントリー車そのものです。

 悪路走破性能の実力も高く、レジャー用だけでなく土木現場や山間部での荷物の運搬など、プロの道具として信頼され、これまで代を重ねてきました。

 現行モデルのジムニーは2018年7月に登場した4代目で、20年ぶりのフルモデルチェンジが大いに話題となり、発売と同時にヒットを記録。

 搭載されるエンジンは64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボで、低回転域から力強いトルクを発生し、街中からオフロードまで優れた走行性能を実現。

 フレームの構成やサスペンションの形式は初代から継承し、4WDのトランスファーはレバーでの切り替え方式に回帰するなど、信頼選を重視しています。

 一方で、滑りやすい路面で駆動力を確保する「ブレーキLSDトラクションコントロール」や、急な下り坂などでブレーキを自動制御する「ヒルディセントコントロール」、衝突被害軽減ブレーキに代表される先進安全技術を標準装備するなど、技術的な進化も遂げました。

 ジムニーは日本だけでなく世界的にも話題となり、4代目は海外でも、日本仕様の「ジムニーシエラ」と同等のモデルが展開されています。

●ホンダ「S660」

軽自動車という枠を超えたピュアスポーツカーの「S660」

 1990年代の初頭、スズキ、ホンダ、マツダから本格的な軽スポーツカーが発売されました。そのなかの1台がホンダ「ビート」です。

 ビートは自然吸気ながら64馬力を発揮する660ccエンジンをリアミッドシップに搭載したオープン2シーターで、クイックなハンドリングやコントローラブルな4輪ディスクブレーキ、安定したコーナーリング性能など、本格的なスポーツカーといっていい仕上がりで人気を博します。

 その後ビートは1996年に販売を終えますが、2015年に、再びミッドシップオープン2シーターの「S660(エスロクロクマル)」が発売。

 外観はビートをオマージュしながらも、フロントフェイスやサイドビューはシャープな印象となっており、ルーフはソフトな素材のタルガトップを採用しています。

 エンジンはN-BOXなどに搭載されている660cc直列3気筒ターボをベースに、専用のターボチャージャーを採用したことで、最高出力64馬力は変わりませんが、優れたアクセルスポンスを実現。トランスミッションは6速MTとCVTが設定されています。

 また、コーナーリングの際に少ないハンドル操作でスムーズな車両挙動を実現する「アジャイルハンドリングアシスト」を、ホンダの軽自動車で初めて採用。

 足まわりは前後マクファーソンストラットの4輪独立懸架で、フロントには260mmの大径ディスクブレーキが装着されたことが相まって、安全かつ安定したコーナーリング性能を実現しました。

 なお、2020年1月のマイナーチェンジで内外装のデザインが一部変更され、装備の充実が図られました。

 S660は軽自動車に分類されますが中身は完全にピュアスポーツカーで、これほどコンパクトなモデルは世界的にも貴重な存在といえます。

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 最後に紹介した2台はどちらも軽自動車で、日本の道路環境を背景に独自の進化を遂げたモデルです。本来、軽自動車は日本以外の市場は考慮されていないのですが、ジムニーのように海外でも人気となる素質は十分にあるようです。

 実際に、これまで軽自動車は何度も海外で販売された実績があり、ジムニーも2代目から海外で展開されました。また、現在もアジア圏でスズキ「アルト」が販売されていたり、かつての軽自動車をベースとしたモデルが販売中で、海外でも一定のニーズがあります。

 近年は軽自動車の安全性能も向上していることから、今後はグローバルカーとして展開されるかもしれません。