エイブラハムのハットで2部ルートン撃破のチェルシーが5回戦進出!《FAカップ》

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FAカップ4回戦、チェルシーvsルートン・タウンが24日にスタンフォード・ブリッジで行われ、3-1で勝利したチェルシーが5回戦進出を決めた。

3回戦で4部のモアカムを一蹴して4回戦に駒を進めたチェルシーは、チャンピオンシップ(イングランド2部)のルートンと対戦した。直近のレスター・シティとのリーグ戦に完敗し、ランパード監督の去就問題も騒がしくなっている。そういった中、勝利必須のこの一戦ではリース・ジェームズ、マウント、エイブラハム、プリシッチの一部主力を除く先発7人を変更。前線は1トップにエイブラハムを置き、2列目に右からツィエク、ヴェルナー、プリシッチを並べた。

雪化粧のスタンフォード・ブリッジで幕を開けた一戦はホームチームが地力の差を見せつける立ち上がりに。スリッピーなピッチ状況の影響はあるものの、圧倒的にボールを握って相手を押し込んでいく。

すると11分、右サイドでのクイックスローからボックス右に抜け出したヴェルナーがゴールライン際でマイナスに折り返すと、これをゴール前に走り込んだエイブラハムがワンタッチで流し込んだ。

幸先よく先制に成功したチェルシーは17分にもボックス手前右でリース・ジェームズが浮き球で入れたクロスをゴール前で完全に競り勝ったエイブラハムが頭で合わせ、瞬く間にリードを広げた。

格下相手に格の違いを見せつけるチェルシーはその後も積極的に3点目を狙う中、プリシッチが際どいシュートを放っていく。だが、30分には右サイドのブリーが入れた折り返しに反応したクラークのダイレクトシュートがDFズマにディフレクトしてわずかにコースが変わると、GKケパがはじき切れず、そのままゴールネットへ。相手のファーストチャンスで失点を喫した。

この失点をキッカケにルートンに勢いを与えてしまい、徐々に押し返され始めるチェルシー。相変わらずボールを握ってフィニッシュの数こそ多いものの、相手により危険な攻撃を許す。

2-1で折り返した後半序盤の60分にはリース・ジェームズの軽い対応から一気に攻撃をスピードアップされ、ボックス右でムパンズのスルーパスに反応したコーニックに決定的なシュートを打たれるが、ここはGKケパの好守で凌いだ。

早く3点目を奪って試合を決めたいホームチームは70分、プリシッチを下げてハドソン=オドイを投入すると、この交代が見事に嵌る。74分、左サイドでボールを持ったハドソン=オドイが中央のギルモアとのパス交換でボックス左に抜け出して精度の高いグラウンダーのクロスを供給。これをゴール前のエイブラハムがきっちり押し込んでハットトリックを達成した。

ランパード采配的中でようやく点差を2点に戻したチェルシーは殊勲のエイブラハムに代えてジルーを投入するなど、ここから試合をクローズにかかる。85分には途中出場のコバチッチのスルーパスに抜け出したヴェルナーがボックス内で相手DFに倒されてPKを獲得。ここで試合を決める4点目を奪う絶好のチャンスが訪れたが、自らキッカーを務めたヴェルナーのシュートはコースが甘くGKに止められてしまった。

悩めるエース候補のPK失敗でやや後味は悪くなったものの、下部カテゴリーのクラブにきっちり勝ち切ったチェルシーがレスター戦敗戦をひとまず払しょく。なお、5回戦ではチャンピオンシップのバーンズリーとの対戦が決定している。

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