大坂、「世界で最も稼ぐ女性アスリート」の立場を有効活用

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米経済誌のForbesが発表した2020年度の「世界で最も稼ぐ女性アスリート」で1位となった大坂なおみ(日本/日清食品)は、その立場を有効に活用している。カリフォルニア州にある「ロサンゼルス青少年クラブ」が行っている、一般青少年へのスポーツを通じた福祉プロジェクトへの援助を始めたのだ。ウェブメディアEssentially Sportsが報じた。

グランドスラム3回優勝者の大坂はまず、そのプロジェクトで必要とされていた様々な修理費用を負担。さらに、新たなスポーツプログラムを立ち上げたり、将来のアスリートを育てるための施設を建設したりするために必要な資金も寄付した。


他にも、身障者が使いやすいようにロッカールームのベンチを配置換えするなど、大坂はあらゆるスポーツ施設の整備を手助けするつもりだという。


「ロサンゼルス青少年クラブ」は一般からの要望を聞いた結果、プロジェクトを2つの段階に分けて実施していくとしている。第1段階では、野球場のグラウンドの土の入れ替え、スプリンクラーとスコアボードの修理、外野にある芝生部分の種まきと肥料やりなど。そして第2段階では、身障者用リフトをプールに設置するのに加えて、ロッカールームのベンチの配置を変えて身障者が車椅子で360度回転できるようにする。さらにはバスケットボールのゴールネットを質の良いものにし、新しいユニフォームを作るための費用も援助する。


大坂はバスケットボール好きで知られ、今は亡きNBAスターのコービー・ブライアントを心の師と仰いでいる。彼女はVOGUE誌のインタビューの中で、2019年1月までに2回のグランドスラム優勝を果たした後でスランプに陥ったが、そんな時に出会ったブライアントのアドバイスのおかげで、2020年の「全米オープン」で3回目のグランドスラム制覇を成し遂げることができたと語っていた。


亡き友が愛したスポーツも支援と、恩返ししている大坂は現在世界ランキング3位。2月8日に開幕する「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2月8日〜20日/ハードコート)で、4回目のグランドスラム優勝を目指す。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「全豪オープン」での大坂なおみ
(Photo by Fred Lee/Getty Images)