1時間乗っても230円!

JRバスと市が連携し、便利で使いやすく


栂ノ尾のバス折返所に停まる西日本ジェイアールバスの車両(2019年9月、乗りものニュース編集部撮影)。

 西日本ジェイアールバスは2021年1月22日(金)、京都市高雄地域および京北地域において、3月20日(土)から均一区間の拡大や市バスの運行区間延長などを行うと発表しました。

 西日本ジェイアールバスは京都駅から高雄、栂ノ尾(とがのお)を経て旧京北町の周山までを結ぶ「高雄・京北線」を、京都市交通局は四条烏丸(地下鉄四条駅)から高雄までの市バス8号系統をそれぞれ運行しています。両者のバスについて、以下の変更が実施されます。

・市バスの栂ノ尾への延伸:市バス8号系統の全便を高雄から栂ノ尾まで延伸。これに伴い、京都市交通局発行のICOCA定期券も京都駅前から栂ノ尾まで利用可能に。

・運賃の均一化:高雄地域(栂ノ尾)から京都駅、四条烏丸駅までの運賃530円を、市バス、JRバス双方で230円に。

・「バス一日券」などの適用範囲拡大とJRバスとの共通利用化:均一運賃区間を適用範囲とする京都市「バス一日券」の適用範囲を栂ノ尾まで拡大。JRバスも乗車可能に(これまで一日券が利用できなかった市内均一区間内を含む栂ノ尾から京都駅までの全区間対象)。

・JRバスの栂ノ尾〜周山(京北)間における運賃の見直し:均一運賃区間の拡大にともない、その対象外となるJRバスの栂ノ尾以北は、運賃に大きな差が生じることから、これを緩和すべく運賃を見直し、一部区間で最大260円の値下げ。京都駅前〜周山の運賃は1200円から1080円に。

・バス停名称と配置の統一:当該路線内で、同じ場所にあるにもかかわらず2事業者で名称が異なっていた下記のバス停について、片方の名称に統一。また、市バスにしかなかったバス停を、JRバスの路線にも設置。
平岡八幡前→平岡八幡(JRバスのバス停名を変更)
高雄学校前→高雄小学校前(同上)
山城高雄→高雄(同上)
清水町→梅ケ畑清水町(市バスのバス停名を変更)
鳴滝清水町(JRバスに新設)

 高雄は紅葉の名所である神護寺、栂ノ尾は数多くの文化財を有する高山寺などがある観光地です。西日本ジェイアールバスと京都市交通局は今回の施策について、地域住民の通勤・通学や、観光の利便性が大きく向上するとともに、バスの利用分散も図られるとしています。