“ふりかけ三姉妹”脅かす新勢力 「うめこ」想定外のヒット 初の兄弟?「ひろし」登場 三島食品

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三島食品が昨年発売した混ぜご飯の素、「うめこ」が予想を上回るヒット商品となった。もともとは「料理素材カリカリ梅」として販売されていたものだが、原料事情により一度終売に。昨年春「うめこ」として再起を図るも、時を同じくして同社の看板商品「ゆかり」の50周年記念品「減塩ゆかり」が登場。スター商品の陰に隠れる地味なデビューとなり、本紙でも「不運な『うめこ』の物語」として取り上げた。

しかし、実際には分かりやすいネーミング、目を引くピンクのパッケージ、そして大きめの素材が受け入れられ、新商品の本命であった「減塩ゆかり」の2倍を売上げるヒット商品となった。同社の人気商品群“ふりかけ三姉妹(ゆかり、あかり、かおり)”に続く、“4番目の姉妹”として注目されたことも後押しした。

そして迎えた今年。新たに登場するのは初の男性、その名も「ひろし」である。中身は広島菜。実はこの広島菜、信州の野沢菜、九州の高菜と並ぶ日本三大菜漬と言われるが、あとの2つに比べ知名度が低い。末貞操社長は「この広島菜をメジャーにしようと立ち上がったのが『ひろし』だ」と力を込める。

昨年発売、予想外のヒットとなった「うめこ」(三島食品)

「今までの姉妹は『自分を売り込みたい』『スターになりたい』というキャラクターだったが、『ひろし』は自分自身よりも広島菜を売りたいという強い志がある」(末貞社長)。華やかな三姉妹から一転、男気あふれる「ひろし」の登場に、商談での手応えは上々という。「漬物を乾燥させているので味にも深みがある」(同)。

「ひろし」は内容量16g、希望小売価格は税別130円。初年度販売目標は1万ケース、出荷ベースで5千400万円を狙う。

「うめこ」に続き“三姉妹”を脅かすほどのヒット商品となるのか、男兄弟?が加わった三島食品のふりかけシリーズから今年も目が離せない。

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