ヤンキースからFAとなっている田中将大【写真:AP】

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前カブスのキンタナ獲得を正式に発表し、ミナシアンGMが会見

 エンゼルスは22日(日本時間23日)、カブスからFAとなっていたホセ・キンタナ投手の獲得を正式に発表した。発表後にオンライン会見を行ったペリー・ミナシアンGMは、更なる先発投手補強に乗り出すことを示唆した。

 6年連続でプレーオフ進出を逃しているエンゼルス。マイク・トラウト外野手やアルバート・プホルス内野手、大谷翔平投手といったタレントが在籍するものの、脆弱な投手陣が課題とされていた。先発の1人としてキンタナを獲得したが、ミナシアンGMは「とてもアクティブだ。もっと補強したいと思っている」と、更なる補強に動くとした。

 キンタナの獲得でエンゼルスのローテ候補はヒーニー、バンディ、キャニング、そして大谷と5人に。大谷がまだリハビリ中であることを考えれば、もう1人ないし2人の先発投手を補強したいところか。ミナシアンGMは「量だけでなく、質も本当に大切だ。ただ、加えればいいのではなくて、球団を良くするような質のいい投手が欲しい。だからこれという数字はないが、できるだけその分野(投手陣)の改善を図っていきたいと思っている」と語っている。 

 現在、FA市場では目玉とされたトレバー・バウアー投手の去就がいまだ決まっていない。さらにはヤンキースからFAとなった田中将大投手も今季の所属先が未定のままだ。ヤンキースはぜいたく税のラインが迫っているとされ、田中の残留の可能性は低いと見られており、他球団移籍か日本球界復帰の可能性が浮上している。

 果たしてエンゼルスにFA市場の目玉のバウアーや田中が加わるようなことはあるのか。今後もエンゼルスの動きに注目だ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)