オックスフォード大学と製薬大手アストラゼネカが共同開発した新型コロナウイルスワクチン(2021年1月21日撮影)。(c) Oli SCARFF / AFP

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【AFP=時事】南アフリカの保健省は21日、英オックスフォード大学(University of Oxford)と英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの購入価格が、欧州諸国の約2.5倍になる見通しだと明らかにした。

 アフリカ大陸の中でも新型コロナの影響が深刻な南アは、インドにある世界最大のワクチンメーカー、インド血清研究所(Serum Institute of India)に少なくとも150万回分のワクチンを発注。1月から2月にかけての到着を予定している。

 南ア保健省の高官は21日、ワクチン1回分当たりの購入価格は、大半の欧州諸国の約2.5倍となる5.25ドル(約540円)になる見通しだとAFPに明らかにした。

 同省のアンバン・ピレイ(Anban Pillay)審議官は、「保健省は、わが国向けの見積価格が5.25ドルだと確認した」とメールで述べたが、価格差については説明しなかった。

 ベルギーの閣僚が昨年12月にツイッター(Twitter)でリークした情報によると、欧州連合(EU)加盟国のアストラゼネカ製ワクチンの購入価格は、わずか1.78ユーロ(約220円)となる見通しだった。

 高所得国と新型コロナワクチンメーカーとの二者間取引により、価格のつり上げと、低・中所得国への供給不足が懸念されている。

 世界保健機関(WHO)は昨年、有効なワクチンができれば「ワクチン・ナショナリズム」と「価格のつり上げ」が起きる可能性があると警告していた。

 アストラゼネカのフランス法人は昨年11月、「可能な限り公平に幅広い人々にワクチンを提供するため」ワクチン1回分の販売価格について、2.5ユーロ(約310円)を上限にするとAFPに述べていた。

 AFPは南ア保健省が明らかにした見積価格について、アストラゼネカにコメントを求めたが、これまでのところ回答は得られていない。

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