新型コロナで日中間の航空旅客の往来が実質不可能ななか、LCCのスプリング・ジャパンが新規路線として成田〜南京線を開設しました。初便の旅客数は116人と、一時的に実質鎖国状態のタイミングでのなか、異例の滑り出しに。その経緯を追いました。

当面は月2往復で…

 中国のLCC(格安航空会社)、春秋航空傘下のスプリング・ジャパン(SPRING JAPAN、春秋航空日本)が、2021年1月22日(金)、成田〜南京線を開設します。南京行きの初便が22日午前10時半過ぎ、成田空港を出発しました。


成田〜南京線の初便として成田空港を出発するスプリング・ジャパン機(2021年1月22日、乗りものニュース編集部撮影)。

 成田〜南京線は、スプリング・ジャパンにとって7番目の国際線で、同路線はLCC初参入です。同社によると開設経緯は「観光や生活需要ならびにビジネス利用のお客さまも多く、2020年来、多くのご要望を受け」たものとしており、「必要な政府認可を取得できた」ことから運航開始に至ったとのこと。2021年3月までは、月2往復というペースで運航される予定です。

 初便となる22日成田発のIJ125便の乗客数は116人。現在、新型コロナウイルス感染拡大によって外国人の日本入国は原則受け入れられておらず、これに加え、1月14日(木)から中国などを対象に例外的に海外ビジネス旅客の入国を認めていた措置「ビジネストラック」についても、一時停止されています。

 つまり、現在の日本は実質“ほぼ鎖国状態”にあります。しかし同社によると「現在は席数の75%を上限として予約を受け付けていますが、初便の予約はほぼ埋まっている状況です」とのこと。

コロナ禍でも好調?な滑り出し なぜ今なのか その理由とは

 このコロナ禍のもとで成田〜南京線を開設した意図や多くの人が搭乗した経緯を、スプリング・ジャパンは次のように説明しています。

「日本在住の中国人のお客様が、中国に戻りたがる方が多かったことから、公共交通機関として役に立ちたいというのが開設の理由です。この初便も約9割が中国の方で、航空券も片道で取られている方が多かったです。また、中国当局側も、この状況下でも開設のサポートしてくれ、路線の認可が降りたことから、このタイミングでの就航となりました。成田〜南京線は、コロナ後の需要拡大を見込んだもので、今後は増便を目指したいと考えています」(スプリング・ジャパン執行役員 武村栄治営業/経営企画本部長)

 なお、初便の出発時には、駐機場で放水や横断幕での見送りも実施されたほか、乗客に記念品が配布されています。