先週15日より配信がスタートとなったドラマ『ワンダヴィジョン』。制作発表時から大きな話題を呼んでいた、本作をいよいよ観れるという事で、当日はTwitterをはじめネット上は盛り上がりを見せていました。筆者も17時の開始には視聴出来なかったものの、いそいそと夜に拝見しました。本日22日の第3話追加を前に、1、2話を振り返ってみようと思います。

【あらすじ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台に、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフとヴィジョンが長い恋愛の末、晴れて結婚し、郊外の街で幸せな生活を送るというストーリーが描かれます。愛しあってきた2人がついに一緒になり、夢にまでみた“理想”の生活を手に入れたように思えたが、その裏に隠された“謎”が徐々にむき出しになっていき……。

マーベル・スタジオが初めて挑戦した、”シットコム“(シチュエーション・コメディ)調で物語が進んでいく本作。観客の笑い声が入っているあれです。1966年に日本でも放映されたテレビドラマ『奥様は魔女』へのオマージュを含む、コミカルでポップな(否定しているわけではないのですが、コテコテな!)笑いが展開されていきます。文字通り、奥様は魔女なので。

「急な来客に急いでお料理〜!」なんていう、コミカルな展開がいくつも詰め込まれていて、エリザベス・オルセンのコロコロと変わる表情がとてつもなくキュートです。

ポール・ベタニー演じるヴィジョンも、おなじみのヴィジョンでは無い姿でデスクワークに勤しんだり、ちょっと抜けているけど優しい素敵な旦那様らしさを発揮しています。MCUシリーズを観続けていると、あまりにも豪華キャストが勢揃いしているので、知らず知らずのうちに麻痺しているのか(人間ってワガママ…)、ポール・ベタニーとエリザベス・オルセンの素晴らしい演技力をじっくり楽しむ事が出来ました。

そして、所々匂わせてくる不穏すぎる空気感。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の世界ですから、もう悲しい事にヴィジョンはこの世にいないわけです。でもワンダはヴィジョンと幸せに暮らしている。MCUファンの皆さんなら誰しもが予想するでしょう、「これはヴィジョンが作り出した何かなのだ」と……。テレキネシス能力と心理操作の力をあわせ持つ、ワンダのパワー。この特殊能力は、感情の強さに比例して強大になるということもこれまでの作品で明らかになっていますから、ヴィジョンを失った後のワンダの悲しみが何か強大な世界を作り上げているのでしょうか? しかし、これまでも私たちの予想を良い意味で裏切ってきてくれたマーベル・スタジオ。今後どの様な展開が待ち受けているのか、私は楽しみに待つ事しか出来ません。

『ワンダヴィジョン』
2021年1月22日(金)17時より第3話配信
https://disneyplus.disney.co.jp/program/wandavision.html

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