コロナ渦でも堅調な日本の自動車業界だが、いったいなぜこれほど強いのか。中国の自動車メディアが明らかにしている。(イメージ写真提供:123RF)

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 コロナ渦でも堅調な日本の自動車業界だが、いったいなぜこれほど強いのか。中国の自動車メディア汽車頭条が20日付の記事で、明らかにしている。

 戦後日本車は世界を席巻した。例えば、イギリスでは1970年代はもともと70%以上がイギリス車だった。しかし、80年代には41%に急落した。その間、イギリスにおける日本車のシェアは伸び続けている。記事は、日本の自動車がイギリスの自動車産業衰退のきっかけを作った、と分析している。では、なぜこれほど日本車は世界で人気なのか。

 まず注目しているのが、徹底したコスト管理。日本の自動車企業は生産コストの削減だけでなく、研究開発の効率化にも優れている。例えば、消費者の需要の変化にも敏感に反応し、効率的に調整できるように工夫されている。

 さらに、技術開発力にも注目している。日本車の低燃費や堅牢度は言うまでなく、品質も突出している。ただ、ただやみくもに技術開発するのではなく、消費者が必要とする技術を優先して開発している。

 また、日本車の軽量化技術もすばらしい。高強度で安全な材料を用いて、しかも柔らかくてショックを吸収できるように設計されている。また薄くて強度の高い鋼板の技術により車の重量を減らすことができる。

 こうした優れた開発力により、日本車はいまのような成功を手にしたと記事は分析している。コロナ渦でも堅調な日本の自動車産業に、中国の自動車産業もあやかりたい、ということだろうか。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)