全豪オープンテニスを控え、アデレードにある隔離先のホテルのバルコニーからファンとやり取りするノバク・ジョコビッチ(2021年1月20日撮影)。(c)Morgan SETTE / AFP

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【AFP=時事】男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は20日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)に出場する選手の隔離環境に関して主催者側に要望を出したと伝えられた件について釈明した。

 全豪オープンではオーストラリア入りしたチャーター機で新型コロナウイルスの陽性者が見つかり、少なくとも72人の選手が開催地メルボルンのホテルで完全な外出禁止を命じられている。

 そうした中で、ジョコビッチは隔離された選手がテニスコートのある個人宅へ移ることや食事を改善することなど、要望をまとめたリストをオーストラリアテニス協会(Tennis Australia)に提出したと報じられたが、これが各所から厳しい批判を招いた。

 地元メディアはこれらの要求を一斉に取り上げ、短気で身勝手と批判し、同国出身のニック・キリオス(Nick Kyrgios)はジョコビッチを「愚か」と非難していた。

 これを受けジョコビッチは、オーストラリア国民へ向けたメッセージをツイッター(Twitter)に投稿し、オーストラリア協会のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)最高経営責任者(CEO)に送った書簡は誤って受け止められていると話した。

 ジョコビッチは、「メルボルンにいる仲間に対する私の善意は、利己的で、扱いづらく、恩知らずだと誤解されている」と述べ、「それは真実とかけ離れている」と主張。主催者側に声を上げたのは、自身のような待遇を受けていない選手の気持ちを代弁するためだったと説明した。

「心から仲間の選手のことを思っている。世界がどうやって動いているかよく理解しているし、誰の存在が大きくなり偉くなるのか、それがなぜなのか分かっている。だからこそ自分の恵まれた立場を利用し、必要とされる場所で必要とされる時にできるだけ役に立ちたい」

 また、タイリーCEOへの書簡は要望をまとめたリストではなく、完全に隔離された選手の待遇を改善する可能性についての「ひらめき」だったと明かした。

「メディアで事態がエスカレートした。隔離での不満を理由として、(自分を含む)選手は感謝する気持ちがなく、弱くて利己的だという印象が全体的にあった。どれほど多くの選手が感謝しているのか知っているので、こうなってしまったことをとても残念に思う」

 全豪オープンは2月8日に開幕する。

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