中国電子商取引(EC)大手アリババ(阿里巴巴)創業者の馬雲(ジャック・マー)氏(2019年5月16日撮影、資料写真)。(c)Philippe LOPEZ / AFP

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【AFP=時事】中国の電子商取引(EC)大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)の創業者で富豪の馬雲(ジャック・マー、Jack Ma)氏が20日、オンライン動画への登場で、約2か月ぶりに公の場に姿を見せた。

 推定資産額約580億ドル(約6兆円)の馬氏は昨年10月、中国の金融システムが時代遅れだと批判。翌11月上旬に当局の指導を受け、以後公の場に姿を見せていなかった。

 その後間もなく、アリババ傘下の金融サービス会社アントグループ(Ant Group)が370億ドル(約3兆8000億円)規模の新規株式公開(IPO)を予定していたが、直前になって中国規制当局に阻止された。この動きをめぐっては、馬氏の批判に対する報復との見方もあった。

 金融ニュースを扱う中国メディアが20日朝にソーシャルメディアに投稿した動画の中で馬氏は、同氏の慈善団体が毎年主催する授賞式で地方教員に祝辞を贈った。元教員の馬氏はさらに、共産党指導部の主要目標である貧困緩和に向けた取り組みをたたえ、地方教員らの支援に一層力を入れていくと述べていた。

 中国で最も影響力の大きい企業の一つであるアリババグループへの圧力が続いていることは、勢いのあるIT大手各社の野心をくじこうとする共産党指導部の姿勢の表れといえる。中国政府はこれまでにも、党の方針に従わない財界の大物らの捜査や投獄を行ってきている。

【翻訳編集】AFPBB News

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