漫画「さよならキス」のカット=ブーチカ(mcmcmc0v0)さん提供

写真拡大

 6歳になった息子の突然の“母離れ”を描いた漫画がSNS上で話題となっています。ある日、母親に「かーちゃん、もうチュッチュしないで」と切り出した息子。あまりにも突然の訴えに戸惑う母親は「なぜダメなの? どこまでならOK?」と聞いてみますが…という内容で「悲しい」「泣ける」「同じこと言われました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

心の成長は喜ばしいこと

 この漫画を描いたのは、ブーチカ(ペンネーム)さんです。6歳の息子と3歳の娘の子育てをしながら、インスタグラムで日常の出来事を漫画にして投稿しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

ブーチカさん「漫画を描き始めたのは小学校の頃で、兄弟にウケるために、当時CMでやっていたペプシマンの漫画を作り、家族に見せていました。当時、少女漫画・少年誌・青年誌・コミックを大量に読める環境だったのでたくさん読んで育ち、親も絵を描く人だったので、その影響で描き始めたと思います」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

ブーチカさん「もともと記憶力が低いので、写真や動画では残せないことを描けたらいいなと思って、絵日記として描き始めました。今回の漫画も『私のことが大好きな息子が今までと違う様子』を描き留めておきたくて絵日記にしました」

Q.息子さんの「全身がビリビリ」はどういうニュアンスだったのですか。

ブーチカさん「当初は『ビリビリしびれる感じがする』と言っていました。『ゾワゾワ鳥肌が立つ感じじゃなくて?』と聞いても分からない様子でした。今回、ご質問を受け、息子に再度聞いてみたところ、『炭治郎が剣で岩を切ろうとしたら、切れなくてビビ〜ンってなったような感じ』とのことでした(笑)」

Q.どうしても息子さんにチューをしたいときは。

ブーチカさん「やめてほしいようなので今はしないようにしていますが、どうしてもかわいい! チューしたい!となったら、事前に聞くようにしています。あれから5回くらいは聞いています(笑)たまに『1回だけならいいよ』と言われてします。でもすぐに『もうおしまい!』と言われます」

Q.一緒に寝たり、お風呂に入ったりすることはあるのでしょうか。

ブーチカさん「娘の方を向いて寝ると寂しいようです。まだ一緒に寝てほしいようで、娘と一緒に寝かしつけしています。お風呂も1人だとまだ寂しいようです。お風呂は少しずつ1人で入れるように時間をずらしたりしていますが、『まだ(来ないの)〜?』と呼んできます」

Q.母離れで寂しい半面、成長がうれしいと感じる場面はありますか。

ブーチカさん「心の成長も寝返りや歩き始めと同じく成長の一つなので、喜ばしいことだと感じていたいと思っています。イヤイヤ期などはそう思って、何とかやり過ごしていました(今もイヤイヤ期みたいなものですが…)。なので『キスしてほしくない』という母離れを感じる成長も寂しくはありますがうれしいです。1人でYouTubeを見たがったり、1人で支度をしたがったりするのも、手がかからなくなるにつれ寂しい半面、うれしく思います」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ブーチカさん「小さいお子さんがいるおうちの方からは『悲しい』『寂しい』という意見がありました。私も子どもが小さかったらきっと、『寂しい〜〜! こんな甘えん坊の子どもがそんなふうになるのかな?』となっていたと思います」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

ブーチカさん「長編漫画になるようなこと(お友達とのいさかいなど)は簡単に描き切れないと避けてきましたが、時間に余裕ができたら、少しずつ描いていきたいと思っています。また、育児漫画以外にも、面白い人がたくさん周りにいるので描き留めたいと思っています」