フランス・パリのルーブル美術館に展示された、レオナルド・ダビンチ作「サルバトール・ムンディ(救世主)」(2019年10月22日撮影、資料写真)。(c)FRANCOIS GUILLOT / AFP

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【AFP=時事】イタリアで、美術館から盗まれていたルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の「サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)」の複製画が、ナポリ(Naples)市内のアパートで発見されたと、警察が18日、発表した。美術館は返却を受けるまで、盗難に気付いていなかったという。

 警察発表によると、複製画はアパートの寝室の戸棚で見つかり、アパート所有者の男(36)が盗品譲り受けの疑いで逮捕されたという。

 イエス・キリスト(Jesus Christ)を題材とした「サルバトール・ムンディ」のこの複製画は、ジャコモ・アリブランディ(Giacomo Alibrandi)が16世紀初頭に描いたものとされ、ナポリにあるサンドメニコマジョーレ(San Domenico Maggiore)教会にあるドマ美術館(Doma Museum)の収蔵作品の一つ。

 しかし同館は新型コロナウイルス対策で数か月間閉館されており、複製画がなくなっていることに誰も気付いていなかったという。

 ナポリ検察は、発見された複製画は返却されたと述べ、同館に侵入の形跡が残っていないことから、盗まれた経緯を調べていると説明した。

 ダビンチが手掛けた「サルバトール・ムンディ」は2017年、競売大手クリスティーズ(Christie's)で史上最高額の4億5000万ドル(約470億円)で落札された。しかしこの競売以降、同作が公の場に出されたことはなく、贋作(がんさく)と疑う専門家もいる。

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