『ワンダヴィジョン』ポール・ベタニー、同性愛者であることを隠していた父親の影響を語る

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マーベル・スタジオ"初"のオリジナルドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』。本作では、映画『アベンジャーズ』シリーズに登場したヴィジョン(ポール・ベタニー)とスカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)の結婚生活が描かれているが、このほど米Peopleのインタビューに応じたポールは、自身の"家族生活"について語っている。

「結婚と子どもたちは僕の人生を変えた」とPeopleに話したポール。彼は、2003年に女優のジェニファー・コネリー(『スノーピアサー』)と結婚しており、ジェニファーの連れ子である息子のカイさん(23歳)と実子のステランくん(17歳)、娘のアグネスちゃん(9歳)の存在について「自分が誰なのか、そして自分がゴールとして見据えたものを変えてくれた」と家族の大切さを語った。

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ポール自身は演劇一家に生まれており、両親は俳優兼演技指導の仕事をしていた。姉、弟と一緒にロンドンで育った幼少時代は「本当に恥ずかしがり屋」だったようで、「両親の前ではふざけたことをしていたけど、学校ではかなり内気で、休み時間は外に出ない子どもだった」と幼少期を振り返った。

ところが、ポールが16歳の時、当時8歳だった弟が屋根から転落するという事故で亡くなったことで、彼の家族は一変。両親は離婚し、ポールは19歳で演劇学校に入学するまで、パーティで飲んだり、学校を中退してストリートパフォーマーの活動をすることで悲しみに対処していたという。そんな時代を経て、役者としての活躍と現在の家族との生活を手に入れたポールだが、変化を信じられなければここまでは来られなかっただろうと本心を明かしている。

また、父親としての自分については、母親と離婚後約20年間男性と交際していた自身の父親の姿にも影響を受けていると告白。ポールの父は同性愛者であることをカミングアウトすることはなかったといい、「そんな姿を見るのは辛かった」という。

「それはカトリシズムの力を物語っている。(カトリックの教えによって)父はパートナーを本当の意味で悼むことができなかった。僕は子どもたちに、全ての人に、自分の本当の姿を出して生きて欲しいと思う。どんなに難しくても、自分を偽るより(正直に生きた方が)絶対に良いはずだ」

ポールは「自分自身を知ることには真のパワーがあり、多くのことに感謝できる」と話している。

『ワンダヴィジョン』はDisney+(ディズニープラス)にて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:

ポール・ベタニー©JMVM/FAMOUS