中国のポータルサイトに「どうしてドイツ車の質は日本車にかなわないとしばしば言われるのか」とする記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・百度に15日、「どうしてドイツ車の質は日本車にかなわないとしばしば言われるのか」とする記事が掲載された。

 記事は、中国の中古車業者が「ドイツ車の質は全体的に日本車に及ばないが、日本車にはドイツ車のような安定感がない」という話をしており、中古車市場ではドイツ車よりも日本車のほうが人気が高いと紹介した。

 そして、日本車が中古車市場でドイツ車よりも人気が高い理由として、日本車はエンジン、変速機、サスペンションといった自動車の柱となる部品の製造において、ドイツ車よりも強みを持っており、長年乗っていても十分に高い信頼性が維持される点を挙げている。

 その上で、日本人にとって自動車はあくまで外出の手段の一つであり、日本における自動車づくりは材料、部品、技術などさまざまな面において「いかに安定して長く乗ることができるか」を重視していると指摘。日本車に欧米の自動車のように豪華な装備がなかったり、強靭な走行性能がなかったり、サイズがコンパクトだったりするのは「そもそも日本人にそのような車を作る意思がないからなのだ」と評した。

 一方で、ドイツ人は自動車づくりにおいてより良いデザイン、より進んだ技術、より良いドライブフィーリングを追い求めており、技術面において常に世界の先端を走っていると紹介。新しい技術を求め、積極的に取り入れることと引き換えに不安定さが増し、故障率も高くならざるを得ないのだとしている。

 記事は、日本車とドイツは「どちらが良くて、どちらが悪いか」の関係ではなく、文化的な観点が異なるに過ぎないのだと説明。実際に両者の技術力には本質的な差はなく、製品の位置づけの違いによって技術の高低を論じるべきではないとの考えを示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)