こうした店側の判断に対し、SNS上では職業ドライバーへの同情の声も多く集まっている。

「何でもかんでも規制すればいいっていう考え方には流石に疑問を持ちますね」

「リモート出来ない大切な労働者さんを大切にしてあげてほしい」

「世の中には自分が寝ている時間に働いている人がいるということを知らなすぎる」

サービスエリアパーキングエリアの食堂で時短営業したら駄目でしょう。物流に携わる広義のエッセンシャルワーカーが働けなくなってしまう」

 余談になるが、飲食店経営者を取材していると、その「極限状態」に息を飲む。

 店内での私語を一切禁止にすれば営業時間に制限など必要ないし、私語を禁止されても店を利用したいという客はごまんといるはずだ。

 「客が神」であるこの国において、何にしても「客目線」で法整備がなされるが、店のルールに従わず騒ぐ客を追い払うくらいの権限を店に持たせればいいと、心の底から思っている。

 飲食店だからとひとくくりにし、時短営業を要請して、一体誰が得をするのだろうか。

 現場を知らない人間によって杓子定規なルールが決まる現状は、トラックドライバーの労働環境だけでなく、この国を弱体化させていくだけだ。

<取材・文/橋本愛喜>

【橋本愛喜】
フリーライター。元工場経営者、日本語教師。大型自動車一種免許取得後、トラックで200社以上のモノづくりの現場を訪問。ブルーカラーの労働環境問題、ジェンダー、災害対策、文化差異などを中心に執筆。各メディア出演や全国での講演活動も行う。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書) Twitterは@AikiHashimoto