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全長5.3m 全幅/全高は2mクラス

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)、編集部

ゼネラルモーターズ日本法人(GMジャパン)が、フルサイズSUVの新型「キャデラック・エスカレード」を、顧客向けにオンラインで初公開した。

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昨年11月から受注開始をしているが、実車を目にして最終判断したいという声もあり、リモートで日本向け車両を紹介する形式を採った。


ついに日本披露となった新型エスカレード。写真はエスカレード・スポーツだ。    上野和秀

5代目にフル・モデルチェンジされた新型は、横長デザインのヘッドランプにより大きく印象を変えている。

ボディサイズ(北米仕様)は5382×2060×1948mmと巨大で、圧倒的な存在感を放つ。

搭載されるエンジンは、頂点に位置するモデルだけに426psを発揮する伝統のOHV 6.2L V型8気筒で、アメリカンSUVならではの乗り味を提供。

トランスミッションは10速ATで、駆動方式はセレクタブル4WDとなる。

内装の目玉 湾曲型ディスプレイ

日本仕様のグレードは、プラチナム(1490万円)、スポーツ(1520万円)という2種類を用意。

インテリアは、自動車業界で初搭載される「湾曲型OLEDディスプレイ」が見もの。


エスカレード・スポーツの前席内装。カタログカラーにはない内外装色を選べるキャンペーンが、受注開始初期に好評を博す。    上野和秀

メーター部と左右のディスプレイを合計すると、38インチ超となる大型ディスプレイ・エリアがドライバーの目の前に広がる。

装備面では、プロユースで定評のあるAKGのオーディオテクノロジーを自動車として初採用。36基のスピーカーが没入感のある音響空間を作り出す。

3列7人乗り シートレイアウトは?

座席のレイアウトは、3列シートとなっており乗車定員は7名。3人掛けとなる3列目は60:40分割可倒式。日本のミニバンユーザーからの問い合わせも多いという。

GMジャパンによれば、グレード別の受注数は、精悍な顔立ちのエスカレード・スポーツが現時点ではやや多いようだ。


エスカレード・スポーツの2列目・3列目内装。シート・アレンジ、トランクの様子も撮影することができた。    上野和秀

外装色については、興味深い情報も。“エスカレードは真っ黒”というイメージが強いこともあり、受注開始以来「プレオーダーキャンペーン」が好評を博しているという(1月17日まで)。通常のカタログカラーにはないボディカラーと内装色を選べる点が、購入検討者を後押ししたのだろう。

なお、これまでにオーダーしたユーザーには、旧型エスカレードのオーナーもいるが、前述のように国産ミニバン、とくに今では高級車に数えられるトヨタ・アルファード/ヴェルファイアから乗り換える例もあるという。

日本市場におけるデリバリー開始は、2021年夏頃を予定している。