グラードバッハに1−1、バイエルンに1−1、ドルトムントには2−1で勝利し、ヴォルフスブルクとは2−2。そして昨晩に行われたレヴァークーゼン戦では1−0で勝利をおさめるなど、ここまでシーズンの前半戦では上位相手に無敗を演じてきた、1.FCウニオン・ベルリン。現時点では暫定ながら、CL出場圏内4位にまで浮上する勢いで、水曜日には前半戦最後の上位戦、RBライプツィヒ戦へと挑む。

 「開幕前には、僕たちはこんなところにいるなんて、予想だにしなかったことだよね。ただ僕たち自身は、このことを冷静に受け止めているよ。自分たちの目標をしっかりと見定めているから」と語った、この日に決勝弾を決めたセドリック・トイヒェルトは、「でも今の僕たちとは、どのチームも対戦はしたくないだろうね。僕たちもとても楽しめているよ」と、胸を張った。

 「でも最初の得点チャンスの時には、むしろ運がなかったとも言えるだろうけどね」と振り返ったように、後半50分に相手GKと1vs1となりゴール隅へとシュートと放つも、惜しくもポストに嫌われていた同選手だったが、「最後のあの場面では、長い距離を走って足がふらついていたんだけど、でもシュートを放ってそれが決まってくれたことを嬉しく思う」と述べるように、相手GKに弾かれたボールは、今度はゴールネットへと吸い込まれていった。

 奇妙なことに、この後半88分という終了間際のゴールは、今夏に加入したトイヒェルトにとって、ウニオン移籍以来、最速でのゴールということになる。最初の得点はホッフェンハイム戦でのロスタイム(90+4)のことであり、そして2点目はビーレフェルト戦での89分のゴールだった。そして今回のゴールを見事なパスでアシストしたクリストファー・レンツは、特にトイヒェルトが2度に渡って相手の裏をかきビッグチャンスを掴んだ後半での戦術変更を称賛する。

 サイドバックを務める同選手にとって、前半ではレヴァークーゼンのディアビーやベイリーら、サイドの選手に苦しめられる場面が見受けられており、「それで5バックにしたんだ。そのおかげでよりコンバクとに構えることができるようになり、それで対人戦へとリスクをかけて臨んでいけるようになった。その結果は、みなさんが見ての通りだよ」とコメント。ただそれでもトイヒェルトと同様に、あくまで目標は「(残留ラインの)勝ち点40に3つ近づいただけ」と強調するレンツは、上位対決を制したことで「自信はもてているし、ライプツィヒでも勝ち点を得たいね」と意気込みをみせた。