有吉弘行

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 1990年代から2000年代初めにかけて、体当たりのゲリラ的なアポなしロケが話題となり、社会現象を引き起こした人気バラエティ番組『電波少年』(日本テレビ系)シリーズが、1月16日に「電波少年W」としてWOWOWで復活する。ノンスクランブル放送となり、チャンネル契約者でなくとも視聴可能だ。

 「電波少年」には多くの若手芸人が出演していたが、一番の出世頭と言えば、森脇和成と共に猿岩石として、1996年に行われた「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」に挑戦した有吉弘行だろう。この、香港からイギリスのロンドンまですべてヒッチハイクで向かう過酷な企画には、「半年間スケジュールが空いている芸人」を対象にオーディションが行われた。当然、企画内容は伏せられていたが、このオーディションにはバナナマンやTIMも参加していたという。

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 そこから最終的に選ばれたのが、東MAXこと東貴博と深沢邦之のコンビ、Take2だった。ところが、深沢が女優の田中美佐子と結婚し知名度を上げたため、彼が企画と断った裏話を東が、2017年にゲスト出演した『ココリコのオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送系)で話している。かなり真実味のある話なのだろう。Take2と言えば、1年に1度しか舞台で共演しない「不仲コンビ」として知られるが、そんな彼らが海外生活をどのようにこなしたかは気になるところだ。

 また、カンボジアで行われた「電波少年的アンコールワットへの道の舗装」には、髭男爵の山田ルイ53世がピュアぞー名義、チャンカワイも宴人の川合正悟名義で出演している。さらに、無人島での共同生活と脱出をめざす「電波少年的15少女漂流記」にも、森三中の黒沢かずこが本名の黒沢宗子、いとうあさこが本名の伊藤麻子名義で参加していた。彼ら、彼女らは当時はまったく無名だった。こうした芸人が数多く出演していたのが「電波少年」の特徴の一つだった言えるだろう。