沖ドキ!は「沖スロ」と呼ばれるカテゴリの機種でハイビスカスがモチーフの人気機種
UDON-CO / PIXTA(ピクスタ)

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 コロナ第3波による緊急事態宣言の発布に際する対応のほか、パチンコ業界にとっては、それとは別に頭の痛い問題がある。

 それは「沖ドキ!」問題だ。

 これは既報でも度々解説した、旧規則機の撤去に関する問題でもある。この問題を知るにあたって、まずはパチンコ業界が抱える「旧規則機問題」について簡単に説明を。既に知っている読者は1段落飛ばして頂いて構わない。

◆パチンコ業界が抱える「旧規則機問題」とは?

 政府のギャンブル等依存症対策の流れを受け、パチンコ業界を管轄する警察庁は遊技機の射幸性(≒ギャンブル性)を大幅に抑制するための規則の改正を行った。この規則が施行されたのが2018年2月1日であり、それ以降の遊技機を「新規則機」、それ以前の遊技機を「旧規則機」と呼ぶ。

 よって2018年2月1日には一旦、日本全国に設置されているほぼ全ての遊技機が旧規則機となり、厳密に言えば規則(法律)とは違える遊技機となったのだが、一斉の入替撤去は現実的に不可能なため、約3年間の入替猶予期間が与えられた。本来であれば2020年中にはすべての旧規則機が撤去されるはずだったが、しかしコロナ禍の煽りを受け、国家公安委員会は感染拡大防止の観点からすべての旧規則機の設置期限を1年間延長した。

 しかしパチンコ業界はこの旧規則機を3つに区分し、それぞれに法律よりも厳しい違う撤去期限を定めた。

 業界が特に問題視したのは「高射幸性遊技機」である。高射幸性遊技機は2018年2月1日現在パチスロ機に限定されており、1日に2万枚(貸メダル料換算40万円程度)の出玉実績が確認されたパチスロ機のこと。

 業界はこの高射幸性遊技機の撤去に関しては法律が定めた、設置期限の1年延長を認めず、本来の設置期限での撤去を求めた。

 詳細については既報「ついに始まった人気パチスロ「神々の凱旋」撤去。ファン、店舗、業界全体の交錯する想い」をお目通し頂ければ幸いである。

 結論を言えば、この高射幸性遊技機の撤去は、一部未撤去ホールは存在するものの、全国6万台と言われた「ミリオンゴッド-神々の凱旋-」を始めほぼ全台が撤去された。しかし年明けのパチンコ業界では、この高射幸性遊技機の撤去問題より複雑な新たな問題が発生した−ー。

◆「沖ドキ!」問題とは何なのか?

 「沖ドキ!」とは、パチンコ店で人気のパチスロ機の名前である。「沖ドキ!」にはいくつか呼称や仕様の異なるタイプが存在するが、本稿では総じて「沖ドキ」と呼ぶ。

 「沖ドキ」は、「ミリオンゴッド-神々の凱旋-」や「サラリーマン番長」等の高射幸性遊技機と肩を並べるほど収益と集客の柱としてパチンコ店の経営に貢献してきた遊技機である。大当たり後32ゲーム以内の連チャン性能が高く、1ゲームでの連チャンや10連チャン以上も頻繁に起こるゲーム性は多くのパチスロファンの支持を集めた。

 この「沖ドキ」がこの1月に設置期限を終え(大阪府以外)撤去されることになったのだ。

 しかし、この「沖ドキ」の撤去を行わず、業界内のルールに反して設置し続けるパチンコ店が後を絶たない状況という。

◆ルール違反のパチンコ店が続出する理由とは

 その理由は3つ。

 一つは、設置期限延長に関わる法律と業界ルールのダブルスタンダード。

 コロナ禍に際して法律では1年間の設置期限延長の措置を取ったが、パチンコ業界内ではそれよりも短い期間での撤去を促している。 ここには警察行政とパチンコ業界との複雑な関係が見え隠れするが、とにかく業界としては、全国のパチンコ店に業界内ルールを順守してもらうための誓約書の提出を求め、全国99%以上のパチンコ店がこの誓約書を提出している。