年末にボルシア・ドルトムントの監督へと昇格したエディン・テルジッチ監督は、年明けから1月に控えるリーグ戦に向けて、「今後の方向性を占う月になる」との見方を示していた。それはヴォルフスブルク、ライプツィヒ、レヴァークーゼン、グラードバッハといった、上位対決が目白押しであることが理由であり、ここまでは前者2クラブから連勝。ドルトムントは大きな自信を蓄積することができている。

 そんな最中で後者2クラブとの連戦を前に迎える今節の相手は、前節に最下位へと転落した1.FSVマインツ05だ。先日にロマン・ビュルキがむしろこの試合に警戒心を示していたように、これまでドルトムントはむしろ格下と思われるクラブ相手に勝ち点を取りこぼす姿が見受けられており、今回の相手マインツも過去3度のホーム戦で2敗を喫しているところ。

 ただこれまでの戦いとの違いを挙げるとするならば、美しいサッカーを目指していたルシアン・ファヴレ前監督とは異なり、エディン・テルジッチ監督は「勝利をもぎとる」ことを信条として掲げており、情熱、精力性、闘争心、勝利への意欲を求めているところ。それを今回のマインツとの一戦にて、ドルトムントは改めて「勝利をもぎとる」様を示したいところだ。