契約更改交渉に臨んだ巨人・菅野(球団提供)

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 ポスティングシステムによる移籍を目指して大リーグ球団と交渉し、残留を決めた巨人・菅野智之投手(31)が14日、契約更改交渉に臨み、推定年俸8億円でサインした。

 本人の口から金額は明かさなかったが「アップです。単年で契約しました」と話した。

 昨季年俸は、19年から現状維持の6億5000万円。佐々木主浩(横浜、現DeNA=04、05年)に並んで日本選手では史上最高年俸だったが、単独で球界最高峰に到達。外国人選手を含めると7億2000万円で契約したペタジーニ(巨人=03、04年)も超えた。

 「それだけプレッシャーもありますし、その金額に見合った活躍をしなくてはいけないと身が引き締まる思いです」。金額が全てではない。しかしプロ野球人口が減る中で、子ども達に夢を与えるのは事実だ。「お金の話しはあまりしたくないですが、なかなか野球離れが加速していく中で、夢のある数字だと思いますし、少しでも野球選手になりたいなと(思ってもらえれば)。そういうものも含めて自覚のある、責任のあるピッチングをしていければと思います」と話した。

 大リーグ球団との交渉のために渡米中に、米メディアから金額面での情報などが錯綜した。だが、菅野自身は決して年俸に固執したわけではない。メジャーは学生時代からの夢であり、目標であった。米国内では依然としてすさまじい勢いでコロナの感染拡大が続いており、キャンプや公式戦の開催も不透明な状況。金銭の条件以上に、プレーする環境の不安などは大きく、総合的な判断での巨人残留だった。

 菅野は「去年は去年で難しいシーズンだった。その中でタイトルも獲れました。今は目の前の日本一しか考えていない」と改めて、目標を口にした。1日渡米して9日に帰国した菅野は、待機先で書面のやりとりなどを通じて交渉した。

 <年俸6億円以上の日本人選手>

1、 8億円 菅野智之(巨人、投手)21年度 9年目

2、 6億5000万円 佐々木主浩(横浜、投手) 04、05年度 11年目

3、 6億1000万円 松井秀喜(巨人、外野手)02年度 10年目

3、 6億1000万円 柳田悠岐(ソフトバンク、内野手) 21年度 11年目

5、 6億円 阿部慎之助(巨人、捕手) 14年度 14年目

5、 6億円 黒田博樹(広島、投手) 16年度 13年目

5、 6億円 金子千尋(オリックス、投手) 18年度 14年目

※外国人選手最高年俸は7億2000万円で契約したペタジーニ(巨人=03、04年)。※金額は推定。