参院内閣委で質問する立憲民主党の杉尾秀哉氏=2021年1月14日午前10時25分、恵原弘太郎撮影

写真拡大

 すぐに検査を受けられていれば、こんなことにはならなかった――。

 立憲民主党の羽田雄一郎参院議員が昨年末、新型コロナウイルス感染症で急逝したことを受け、同党の杉尾秀哉氏が14日の参院内閣委員会で、涙で言葉を詰まらせながら検査体制の拡充を訴えた。

 羽田氏と同じ長野選挙区選出の杉尾氏は、「痛恨の極みです。直前までとても元気でした。本当に信じられません。改めて新型コロナの怖さ、問題点を指摘したい」と質問を始めた。

 杉尾氏によると、羽田氏は昨年12月23日に感染者との接触がわかったが、24日、紹介されたPCR検査機関に「きょうは無理だ」と検査を断られたという。同日深夜に発熱し、翌25日に都内の民間医療機関に検査を予約。27日午後、検査に向かう車のなかで容体が急変し、搬送先の病院で死亡した。

 杉尾氏は「車の中での羽田さんの最期の言葉は『俺、肺炎かな』という言葉だったそうです。CT検査で、羽田さんの肺は(肺炎で)真っ白だったとうかがいました」と声を詰まらせ、「すぐに検査を受けられていれば、こんなことにはなりませんでした。あれだけ何度も何度も、検査体制の拡充を訴えてきたが、改善されていないのではないか」とただした。

 厚生労働省の度山徹審議官は「PCR検査機器の設備の補助を、補正予算や予備費を活用して進めてきた」とし、「1日あたりの検査能力は直近で12万件を超える規模に拡大している。行政検査需要に適切に対応し、自費での検査もいろんな場面で行われるようになってきている」と説明した。

 しかし、杉尾氏は「12万件というが、実際にやっているのは半分だ。危機感が全然足りていない」「羽田さんのように急逝し、後で検査をして陽性だとわかったケースはたくさんある。もう一度、政策を見直してください」と訴えた。コロナ担当の西村康稔経済再生相は「心からご冥福をお祈りしたいと思います。こういった事態が起こらないように全力を挙げて取り組んでいきたい」と応じた。