香港の人権派弁護士、黄国桐氏(左、2019年8月7日撮影)。(c)Philip FONG / AFP

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【AFP=時事】香港警察・国家安全課は14日早朝、民主派活動家の台湾密航の試みを支援したとして、著名な人権派弁護士ら11人を逮捕した。

 警察高官筋がAFPに明かしたところによると、容疑は「犯罪者のほう助共謀」で、昨年8月にモーターボートで台湾に逃亡しようとして失敗し中国海警局に逮捕された活動家12人を手助けした疑い。

 逮捕された11人には、人権派弁護士の黄国桐(Daniel Wong)氏(71)が含まれている。黄氏のフェイスブック(Facebook)への書き込みには、「午前6時10分ごろ、自宅に国家安全課が来た」とある。

 黄氏は香港の民主派運動をはっきり支持する立場を取っており、台湾・台北に所有するレストランでは香港から逃げてきた人々を雇用している。

 密航失敗をめぐっては昨年12月、うち10人に中国本土の裁判所が「違法な越境を企て参加した」罪で実刑判決を下していた。10代の2人は不起訴となり、身柄を香港に移送された。

 中国当局は昨年6月末に国家安全維持法(国安法)を施行して以降、香港での弾圧を強めている。今月6日には、民主派50人以上を国安法に基づく「国家政権転覆罪」で逮捕したばかり。

 国安法は、中国政府が「国家分裂、国家政権転覆、外国勢力との結託、テロ活動」とみなした行為を犯罪と規定し、最高刑は無期懲役。

【翻訳編集】AFPBB News

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