全豪OP予選で試合中にコロナ陽性が判明。勝利するも次戦棄権へ

写真拡大

カタール・ドーハで行われている男子の「全豪オープン」予選。現地11日、世界114位デニス・クドラ(アメリカ)対 同221位エリオット・ベンシェトリ(モロッコ)の試合中に、クドラの新型コロナウイルス陽性が判明するというアクシデントが起こった。地元オーストラリア紙の「ジ・エイジ」が報じた。

クドラはこの予選1回戦の第1セットを6-4で先取。そして第2セットで5-3としたところで、彼の陽性結果が伝えられた。しかしルールで、そのゲームを終了させなければならず試合は続行。クドラが最後の1ゲームを取り、勝利を挙げた。


陽性となったクドラは予選2回戦に進出したものの、すでに次戦は試合前棄権となっている。


一方、敗れたベンシェトリはダブルパンチの可能性がある。「ジ・エイジ」によると、ベンシェトリはInstagramで「私は最後のゲームを取り(ゲームカウント)5-3から5-4にしていれば、予選2回戦に進出していただろう」と話した。そして、濃厚接触者としてドーハで隔離される可能性があるという。


英The Guardian紙によると、ベンシェトリはTennis Majorsに対し、検査結果が出ていないのになぜクドラのプレーが許されていたのかが大きな問題だと話した。


そして、選手たちは大会前に自国での検査とドーハ到着後に2回目の検査を受けていることを挙げ、ベンシェトリは今回3回目の検査であるクドラについて「ドーハで感染したことはほぼ間違いない」と考えている。


なお、ドーハで行われている男子の「全豪オープン」予選は、日本勢としてはダニエル太郎(日本/エイブル)が2回戦に進出しており、12日に世界209位のマクシミリアン・マルテレル(ドイツ)と対戦する。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「全豪オープン」予選でのクドラ
(Photo by Daniel Pockett/Getty Images)