人民元の対米ドルレート基準値が上昇を続けている。資料写真。

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人民元の対米ドルレート基準値が上昇を続けている。中国人民銀行(中央銀行)が権限を授与した中国外貨取引センターは5日、人民元の対ドル基準値が1ドル6.4760元(1ドルは約102.7円、1元は約15.9円)になり、前取引日に比べて648ベーシスポイント(bp)と大幅に上昇したことを明らかにした。北京日報が伝えた。

同日には、オンショア人民元対ドルレートとオフショア人民元対ドルレートがいずれも2年半ぶりの高値をつけ、金融データサービスのウィンドがまとめたデータによると、本記事出稿時点では、オンショアレートは一時6.43元を超えた。オフショアレートは6.42元を超え、最高で6.4129元になった。その後、どちらも低下した。

2020年を振り返ると、人民元レートは前低後高の様相を呈した。1-5月には、新型コロナウイルス感染症の影響により、レートは激しく動揺して下落し、5月には一時7.17ほどに下落した。5月末に中国が感染症を全面的に抑制し、経済が全面的に回復に向かうと、人民元も上昇に転じた。5月29日から現在までの人民元上昇幅は9.34%に達し、7000bpも反転上昇した。10万ドルの外貨を購入しようと思った場合、昨年6月なら71万3000元が必要だったが、今なら64万7000元で済み、6万6000元の開きがある計算になる。

専門家は、「今回の人民元レート値上がりは一方では中国経済の持続的成長によるものであり、もう一方では米ドル指数の持続的低下に原因がある」と述べた。植信投資研究院の連平(リエン・ピン)院長(チーフエコノミスト)は、「人民元レート変動の背後にある主導的要因を分析してわかるのは、昨年5月から9月までの間に、人民元は一方的に値上がりし、それは一方ではこれまでの米ドルの値下がりに対する『補完的な値上がり』であり、もう一方では中国の感染症抑制がうまくいき、経済が早期に回復し、貿易黒字が拡大を続けたことによるものだ。10月以降、人民元は双方向に変動する中で値上がりする状態を確立し、物品貿易の大幅黒字とサービス貿易の赤字縮小が人民元の値上がりを力強く支えた」と述べた。21年を展望して、業界は人民元の対ドルレートはさらに上昇する可能性があると分析する。連氏は、「21年の人民元レート基準値は6.4元前後になり、上半期は最高で6.1元前後に達する可能性があり、下半期は米ドルの段階的な値上がりなどの要素にともなって最低で6.6元まで値下がりする可能性がある」と予測した。上海証券取引所の胡月暁(フー・ユエシャオ)チーフマクロアナリストは、「人民元の国際化と経済規模の比率の変化に基づけば、人民元レートの『安定の中で上昇』という長期的な方向性は変わらないであろう」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)