西岡良仁が2021年の目標の立て方を学生たちにアドバイス

写真拡大

27日、男子テニス世界56位の西岡良仁(日本/ミキハウス)が、定期的に行うオンラインテニス教室「N論」を開催。第6回は大忘年会企画として学生たちといつも以上にフランクに盛り上がりながら、2021年の目標について語り合った。

「N論」とは、1人でも多くの若者が夢に向かって飛び出していくために、西岡を中心として多くの人が繋がって自由に語り合い、学生たちが切磋琢磨していく場。西岡が一方的に話しかけて伝えるのではなく、参加者と語り合う双方向のコミュニケーションが一つの特長だ。


これまでは「プロになるとはどんなことか?」、「キャリアの考え方」、「メンタル」、「調整法」などについてそれぞれ話し合ってきた。そして今回は年末ということで、学生たちからは目標の立て方について多く質問が集まった。


■目標の立て方


西岡は「『目標があるからこそ頑張れる』って言う人は多いけれど、これは本当だと思っていて、自分の目指す場所が明確だからこそ、それに向かってひたすら頑張れるというのはある。だから目標は大前提として作った方が良い」と目標の大事さについて語る。


続けて「僕のオススメは長期的な目標はもちろん必要なんだけれど、1年間を通しての目標もあるし、近い将来の目標とかでも良くて、目標のすべてがすごい上じゃないといけないということはない。自分がクリアできそうなことでも良い」と、高いものだけが目標になるわけではないとアドバイス。


「いくつか目標を持つというのが大事だと思う。テニスに限ったことじゃなくても例えば週に何回ランニングをするとかでも良くて、そういう小さな目標でも、決めるということが大事かなって思う」


また目標を達成できなかった場合は、何故達成できなかったのか原因を振り返ることが次に繋がるからそこまでやってほしいと語った。


■夢は絶対に口に出した方が良い


今回の参加者の中には、「今は結果が出ていないけれど、大学生になるまではプロを目指して頑張りたい」と熱く宣言した学生がいた。西岡はその宣言を喜びこうエールを送っている。


「言葉ってすごく力を持つと思っていて、言ったことが現実に起こるっていう可能性はすごくあると思う。ポジティブなことを言えば言うほどポジティブになるし、ネガティブなことを言えばネガティブになると思う」


「みんなに言えることだけど、夢は絶対に口に出した方が良い。言ったら頑張らないといけないってなるし、今日口に出して言ったことは勇気あることだと思うし、めちゃくちゃ良いことだと思う」


「いつ結果が出るかなんて本当に分からない。みんなにとっては今の結果や実力がすべてで、試合に負けた時とかプロになんてなれないと思ったことは僕もあったけれど、今後の結果は自分ですら分からない。目指すところを持っているというのは強みだから、ぜひ頑張ってほしいです」


そして学生たちの目標を聞きつつ、もちろん西岡も2021年シーズンの目標を発表。ATPツアー優勝、世界ランク20位台、そして「東京オリンピック」出場を挙げた。


「N論」は単なるオンラインイベントではなくコミュニティであり、今後も定期的に開催予定。また来年は新型コロナウイルスが落ち着けばオフラインでの開催や、日頃から英語が大事だと語っていることから英語を使った内容も考えていきたいとしている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「N論」での西岡良仁
(写真提供:N論事務局)