ACL準々決勝、PK戦での勝利に歓喜を爆発させるイニエスタ(中央)。(C)Getty Images

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 まさに死闘と呼ぶにふさわしい一戦だった。

 現地木曜日、カタールで開催中のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は準々決勝が開催され、ヴィッセル神戸は韓国の水原三星と対戦。開始7分に先制される苦しい展開も、40分に古橋亨梧が鮮やかに直接FKを蹴り込んで同点とする。しかもその直前のプレーで相手選手が退場処分となり、神戸は俄然有利な状況で後半に臨んだ。

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 だが、10人となった水原三星が不屈の闘志で立ちはだかる。神戸は大チャンスを掴むも決め切れず、逆に大ピンチも迎えるなど綱渡りの試合展開。結局1−1のまま延長戦でもゴールは生まれず、勝敗の行方はPK戦に委ねられた。ひとり外した水原三星に対して、神戸は7人全員が成功させて見事7−6で勝利し、初出場のACLで堂々4強入りを果たしたのだ。

 試合後、大興奮で公式インスタグラムを更新したのが、元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタ。「歴史的だ!!! 準決勝!!! 偉大なチーム!!! さあ行こう、ヴィッセル神戸!!!」と綴って、歓喜に沸くチームの集合写真を掲載した。さっそく世界中から賛辞の声が殺到中で、「おめでとう!」「やっぱり君はカリスマ」「いい顔だ、アンドレス!」「クラブワールドカップで君のプレーが観たい!」「絶対に応援するよ」などなど、コメント欄は大賑わいだ。

 イニエスタ自身は、決勝トーナメント1回戦の上海上港(中国)戦で負った怪我の影響でベンチスタート。113分にようやくお呼びがかかってピッチに登場したが、動きは限定的で、ボールにタッチしたのは2回のみ。PK戦では第1キッカーを務めてきっちり成功させたものの、キック直後に痛みが出たようで、右足の大腿部をさする仕草をみせた。

 現地日曜日に開催される準決勝の相手は蔚山現代(韓国)。中2日でイニエスタが先発に復帰するのは現実的ではないだろう。ベンチで睨みを利かせるだけでも対戦相手にとってはかなりのプレッシャーだが、はたして出番は訪れるのか──。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部