ラックは12月10日、マルチクラウド環境やハイブリッドクラウド環境において、アプリケーションの開発と運用を一体化しつつセキュリティを確保する運用支援サービス「クラウドセキュリティ統制支援サービス by Prisma Cloud」の提供を開始した。

新サービスは、パロアルトネットワークスの「Prisma Cloud(プリズマクラウド)」を利用し、ラックのシステム開発の知見とクラウド環境におけるセキュリティ診断や情報漏えい事故対応の経験に培われたノウハウで、その機能を最大限に活用するための運用支援サービス。

Prisma Cloudは、開発ライフサイクルやマルチクラウド環境にまたがる広範囲なセキュリティとコンプライアンス監視を提供する、包括的なクラウドネイティブプラットフォームとなり、複数のクラウド環境のセキュリティ設定状況が自社のセキュリティルールに準拠しているか否かや、セキュリティ事故につながる設定ミスなどを検出・可視化する。また、DevOps環境とマルチクラウド上に構築されたアプリケーションの実行環境を安全に保つという。

新サービスは「導入前のPoC・PoV支援」「運用設計支援」「運用支援」の3つのメニューでサービスを提供する。導入前のPoC・PoV支援ではPrisma Cloudが有効に動作し、導入価値があるかどうかを確認できるよう、企業の環境で動作させ、製品の評価をするための支援を行う。

新サービスの導入有無のイメージ


運用設計支援は企業の環境に応じたPrisma Cloudでのアラート検知から、環境修正に至るまでの運用の仕組みやルール、フローの作成などを支援。運用支援では、Prisma Cloudを用いて企業がクラウド環境を安全に利用するための運用支援を実施する。具体的には、製品技術サポート、ラックオリジナルアラートルールの提供・更新、アラート検知状況月次報告などの取り組みとなる。

運用支援の具体的には内容としては、適用済みのラックオリジナルポリシーに対し、セキュリティトレンドやメーカー対応状況などを踏まえたポリシーを追加・変更するほか、日本独自のマーケットニーズに対応したカスタムコンプライアンスについて、順次拡充を予定している。

また、企業のクラウド活用やセキュリティ対策などに活用できるラックオリジナルレポートを提供し、報告会を開催することに加え、企業の依頼に基づき個別ポリシー作成や既存ポリシーの変更に対応する。さらに、クラウド環境の設計変更や運用変更などを検討する際に、企業が検知したアラート情報をもとに支援し、Prisma Cloud製品に関する技術問い合わせに対応する。