日本ハムなどで活躍した新庄剛志氏【写真:Getty Images】

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2018年から2年連続で元メジャーリーガーの西岡剛が挑戦

 来季NPBでのプレーを目指す選手たちが参加する「12球団合同トライアウト」が、7日に開催される。受験するのは戦力外通告を受けた選手が中心だが、今年は新庄剛志氏が現役復帰を目指して参加表明したことで話題に。過去のトライアウトでも、球史を彩ってきた大物たちが再起をかけて挑戦したケースもある。

 直近では、2018年限りで阪神を戦力外になった西岡剛がその年のトライアウトに参加。ロッテ時代の2010年には内野手として史上初のシーズン200安打を放ち、2度の盗塁王にも輝いた元メジャーリーガーの挑戦は注目を集めた。NPB球団からは声がかからず、ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス入り。2019年にも2年連続でトライアウトを受験したが、今季も栃木でプレーした。

 2019年は巨人を戦力外になった森福允彦も参加。ソフトバンク時代はセットアッパーとして10年代を支えたが、巨人に移籍した2017年以降は3年間で通算39試合登板どまり。トライアウトのマウンドに上がったものの、その年で現役を引退した。

 2014年には、DeNAから戦力外通告を受けた藤井秀悟が参加。ヤクルト時代の2001年に最多勝を獲得した左腕も、日本ハム、巨人と通算4球団をへて、トライアウトの場にも立ったが、その年に現役を引退した。

 受験によって新天地につながった選手たちもいる。2003年に首位打者、2005年に打点王に輝いた今岡誠は、2009年限りで阪神から戦力外通告を受けてトライアウトに挑戦。翌2010年にはロッテの春季キャンプにテスト生として参加し、2012年まで3年間プレーした。

 ロッテ時代の2005年に最多セーブに輝いた小林雅英は、メジャー挑戦をへて2010年に巨人に加入するも、その年限りで戦力外に。トライアウト受験後、2011年はオリックスと契約して1年間プレーした。

 過去の栄光に関係なく、貪欲に現役続行を求めてきた名選手たち。来年49歳を迎える新庄氏の挑戦はどんな結果を迎えるのだろうか――。(Full-Count編集部)