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―[家電屋さんのトリセツ]―

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。前回は話題の「プレイステーション5」について家電量販店の販売員の本音をお伝えしましたが、今回のテーマは年末年始のお楽しみ「福袋」です。

◆家電量販店の場合、「福袋=売れ残り」ではない

 2020年も残すところ、あと1か月となりました。家電量販店にとっては福袋の予約をスタートする時期の到来です。福袋といえば、売れ残りの商品を詰めているというイメージがあるかもしません。しかし、大手家電量販店の福袋に限っていえば、売れ残りの商品が入っていることはほとんどありません。

 そもそも年末年始は家電量販店にとっても大事な書き入れ時であり、少しでも多くのお客さまに足を運んでいただくために集客の目玉となる福袋を用意しています。

 目玉というからには、売れ残りを入れるわけにはいきません。基本的には福袋のために安く、大量に仕入れた商品が入っているので、本当にほしいジャンルの福袋があれば、買っても損することはなかなかないと思います。

◆オマケをたくさんつけた「疑似福袋」も展開

 そのため、高価な商品をいつもよりも安く買えたり、低価格の商品がたくさん入っていたりと、普段よりもかなりお得に買い物することができます。

 商品によっては値引きは行わないものの、オマケをつけた「疑似福袋」のようなセットもありますよ。

 近年は福袋の中身を予想したり、紹介したりするサイトも増えています。私も参考にすることがあるのですが、いいところを突いているところも多いので、福袋の購入を検討している方はさまざまなサイトをチェックするのも効果的です。

◆今シーズンの狙い目は「調理家電」

 私が今シーズンの狙い目だと思っているのが調理家電の福袋です。新型コロナウイルスの影響で調理家電の需要が高まったので、その分野に力を入れる家電量販店は間違いなく増えてくると考えられます。

 福袋を求めて店舗に足を運ぼうと考えている方は、ぜひほかの商品もチェックするのがオススメです。前述した通り、目玉の福袋でお客様を呼びつつ、ほかの商品も買ってほしいというのが、我々販売員の正直な気持ちです。

 お正月はお得感を感じてもらえるように、ポイントを多くつけるなどのサービスを行うことが多いので、ほしかった商品を購入するタイミングとしてはベストだと思います。

◆「偽の福袋」にはご用心…

 ただし、店舗に行く予定の方は「偽の福袋」に注意してください。チラシに堂々と掲載されている福袋は「まともな福袋」が多いのですが、チラシに掲載されておらず、かつその店が独自に作ったような福袋は売れ残りが詰まった「偽の福袋」可能性があります。

 怪しい福袋には手を出さないほうがいいのですが、悩んだときはポップに注目してください。ちゃんとした印刷で作られているポップは全店共通で実施している可能性が高いのですが、手書きのポップはその店が独自で実施している場合は多いのです。

 新年早々、残念な買い物をして後悔しないように、店員にアドバイスを求めるのもいいでしょう。

―[家電屋さんのトリセツ]― 【家電量販店のスズキ】
関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす