羽生結弦

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 日本の、いや世界のフィギュアスケートファンにうれしい知らせが!

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「12月下旬に長野で開催される『全日本フィギュアスケート選手権大会』に羽生結弦選手がエントリーしたんです。新型コロナウイルスの影響で今年3月の世界選手権が中止になったので、出場すれば実に10か月ぶりの表舞台。今シーズンはグランプリ(GP)シリーズも欠場し、国内の大会にもまだ参加していませんでした」(スポーツ紙記者)

 絶対王者の勇姿を久しぶりに見られそうだ。地元の仙台を訪れると、街の人々から喜びの声を聞くことができた。しかし、彼の行動については誰も話してくれない。

「“仙台ルール”という暗黙の了解みたいなものがあるんです。羽生選手を街で見かけても見えないふりをする。決して騒いだり声をかけたりしない。彼が地元でちゃんと休養をとって練習に励めるよう、仙台市民全員で応援しているんです」(地元のファン)

 そもそも、羽生は最近あまり外出していないらしい。

「9月に早稲田大学人間科学部通信教育課程を卒業しました。そのために、ずっと卒業論文に取り組んでいたんです。普通の学生の2倍以上の分量を執筆したとか。かなり時間がかかったはず」(前出・スポーツ紙記者)

コロナ対策で“巣ごもり”生活

 家にこもっていたのは、コロナ対策の意味もある。

「羽生選手は2歳のころから気管支ぜんそくを患っていました。“呼吸器系疾患の保有者はコロナが重症化しやすいとの情報もあるので、可能な限り慎重に行動したい”とコメントしています。人出の多い日中は、よほどのことがない限り外出しないようにしているのでしょう」(同・スポーツ紙記者)

 GPシリーズを欠場したのも、コロナが原因だった。

「辞退理由のひとつとして、自分が出場すると“多くの人が移動し集まる可能性がある”ことをあげていました。自分自身や周りの人たちだけでなく、ファンへの影響も心配しています。多くのマスコミも会場に押し寄せますから、“密”になることは容易に想像できるでしょう」(同・スポーツ紙記者)

 コロナ第3波が危惧されるなか、一転して大会へのエントリーを決めた。そこには、ある“大技”が関係しているという。

日本選手権で“新技”解禁へ

「羽生選手がずっと叶えたい夢、世界初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を本番で披露する目処がついたようです。多くのファンに自分の進化を見せ、元気づけたいと思ったのではないでしょうか」(フィギュア専門誌記者)

 ライバルの動向も刺激になったようだ。

「11月初旬にアメリカのネイサン・チェン選手が4回転半ジャンプを練習する動画がSNSで公開されたんです。着地に失敗していましたが、大きな話題になりました」(同・フィギュア専門誌記者)

 羽生は本当に4回転半ジャンプを披露してくれるのだろうか。スポーツライターの折山淑美さんに話を聞いた。

「披露してくれればうれしいですね! 完成に近づいているはずですから、プログラムの構成によってはありうるのかもしれません。が、実際に挑戦する可能性は低いでしょう。最後に出場した四大陸選手権ではショートプログラムもフリースケーティングも素晴らしい演技でしたが、“自分らしいものになったなと言えるように滑りたい”と課題をあげていました。4回転半に挑むのは、同じプログラムに挑戦し課題を解決してからなのではないでしょうか」

 全日本選手権に出場すること自体が難しい決断だった。

「日本では細心の注意を払いしっかりと感染対策をしたうえで大会を開催しています。幸い、感染者は出ていません。リスクがないとは言えませんが、羽生選手は出るべきだと判断したのでしょう。来年3月にスウェーデンで行われる予定の世界選手権への切符を実力でつかみたい思いもあるはずです」(折山さん)

 羽生にはトップスケーターとしての責任感もある。今回の世界選手権は、2022年に中国・北京で開かれる冬季オリンピックの出場枠数を争う場でもあるからだ。

「最大の3枠を勝ち取るためにも出場したいと思っているはずです。もちろん、ファンの期待に応えたいという気持ちも大きい。誰もが氷上の羽生選手を見たいですから。エントリーしたということは、今後は練習時間を増やして演技の質を高めることに集中していくでしょう」(折山さん)

 コロナ禍で試合に出られずとも練習は欠かしていない。

「深夜0時から毎日1時間ほど仙台市内のスケートリンクを貸し切って練習していることが9月に女性誌で報じられました。家族が送り迎えなどで羽生選手を支えています」(前出・スポーツ紙記者)

連夜3時間の極秘特訓が

 エントリーが発表された日の深夜も、スケートリンク裏手にワンボックスカーがやってきた。しかし羽生は降りてこず、裏口のシャッターが開くと、車はそのまま中へ。

「いまの自分の姿を誰にも見られたくないのでしょう。かなりの厳戒態勢が敷かれているようです」(同・スポーツ紙記者)

 目標ができたことで、練習は今まで以上に熱が入っている。深夜0時にリンクに入った車が、再び外に出てきたのは午前3時半。実に3時間以上も練習に励んでいたことに。最近はほぼ毎日、長時間の練習をしているようだ。

「カナダのオーサーコーチからリモートで指導を受けているのでしょう。日本の深夜0時はカナダの午前10時。現地の日中の時間をめいっぱい使って、全日本選手権に向けて猛特訓をしているのではないでしょうか。それに練習時間が長くなったのは、新技に挑戦しているからかも」(前出・フィギュア専門誌記者)

 全日本選手権の初日はクリスマスイブ。聖なる夜に4回転半ジャンプをプレゼントしてくれるかも!?