CKから直接ゴールを狙らうなど見せ場も作ったイニエスタ。(C)VISSEL KOBE

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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は12月4日、グループステージ最後となるG組の最終節が開催。ハリファ・インターナショナルスタジアムで行なわれたヴィッセル神戸と水原三星(韓国)の一戦は0−2で神戸が敗れた。

 タイのジョホールが不参加となったことで、3チームで争われたG組は、再開後に2連勝した神戸がグループ突破を決定。さらに、神戸の試合が行なわれなかった前節、広州恒大と水原三星が1−1で引き分けたため、神戸の首位通過も決定している。

 一方で、勝点5ながら試合が無い2位・広州恒大を、同2で水原三星が追っている。直接対決では2試合とも引き分けており、得失点差も1。水原三星も神戸戦で勝利すれば2位通過の可能性を十分に残している。

 1試合休養がとれた神戸はアンドレス・イニエスタを先発させ、4−3−3のシステムを採用。GK前川黛也、DFは右から山川哲史、渡部博文、トーマス・フェルマーレン、初瀬亮、アンカーに山口蛍、インサイドにイニエスタ、安井拓也、FWは右から西大伍、藤本憲明、小田裕太郎を起用した。

 試合は、立ち上がりから水原にCK2本を与え、押し込まれた展開でスタート。イニエスタを中心にパス回しからペースを握ろうとする神戸だったが、一進一退の攻防で推移する。
 
 0−0で迎えた後半頭から神戸はイニエスタ、フェルマーレン、渡部を下げ、ドウグラス、菊池流帆、古橋亨梧を投入し4−4−2のシステムに変更。しかし、相手のハイプレスに苦しむと、49分CKから交代出場のFWキム・ガニにヘディングで決められ先制を許す。

 続けて67分、水原CKの混戦から放たれたシュートがゴールポストに当たる。弾んだボールがゴールライン上に詰めていた安井の腕にあたり、PKを与えてしまう。これをイム・サンヒョプに決められ0−2とされる。

 酒井高徳、郷家友太を送り出し5枚のカードを使い切り、反撃に出るもののスコアはこのままに試合終了のホイッスルを迎えた。

 この結果、神戸は勝点6でG組を1位通過。12月7日に行なわれる次節・決勝トーナメント1回戦で上海上港(中国)と激突。この試合の勝利で2位通過となった水原三星は横浜F・マリノスと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部