2020年も残すところあとわずか。それはつまり、新しい年と新たな受賞式シーズンが近づいているということ。ただ、新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、セレモニーなどイベントはこれまでとは違った形で行われるようになっている。

2021年のアカデミー賞授賞式は、どのように開催されるのだろうか。これまでに明らかになっていることは、次のとおり。

開催は延期

第93回アカデミー賞授賞式は当初、2月28日(日)に開催される予定だった。しかし、パンデミックによるロックダウン(都市封鎖)などのため、4月25日(日)に延期が決定している。授賞式の様子は例年どおり、米『ABC』で放送される。

対面式で開催

今年9月に行われた「第72回エミー賞の授賞式」は、バーチャルで開催された。だが、アカデミー賞の授賞式は、関係者が会場に集まり、テレビ中継するという、これまでと同じ形式で行われる予定。同賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の代表者とABCの関係者が『ヴァラエティ』誌に対し、明らかにしている。

具体的な感染防止対策やガイドラインは、今のところ公表されていない。ただ、消息筋が同誌に明らかにしたところでは、AMPASは先ごろ、対策の方法について検討するため、例年会場としているLAのドルビー・シアターで、リハーサルを行ったとのこと。

作品の応募期限も延長

『ヴァラエティ』誌によると、AMPASは今回、授賞式の延期に伴い、選考の対象とする作品を2020年1月1日〜2021年2月28日に公開されたものとしている。

選考対象の決定の期限は、アニメ賞、短編映画賞、ドキュメンタリー賞などが2020年12月1日。作品賞や作曲賞、歌曲賞などは2021年1月15日となる。各賞のノミネート作品は、2021年3月15日に発表される予定。

審査対象の条件も変更

パンデミックが続き、外出が規制されていることやソーシャルディスタンスの確保が必要とされるなか、AMPASはエンターテインメント業界を取り巻く新たな環境に対応しようと努めている。

映画館に行く人が減ったことを受け、映画スタジオが作品の公開を劇場ではなくストリーミング配信などに変更した場合も、審査の対象とすることを決定。

『ヴァラエティ』誌によれば、従来は「LA郡内の劇場で7日間以上上映されたもの」としていた審査対象の基準を、NY、シカゴ、マイアミ、アトランタ、ベイエリア(サンフランシスコ)の劇場で公開を予定していた作品に広げることとした。

感染拡大は収まらないままだが、春には状況が改善することを祈りたい。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Hearst Contents Hub