米領プエルトリコで、崩壊したアレシボ天文台の巨大望遠鏡(2020年12月1日撮影)。(c)Ricardo ARDUENGO / AFP

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【AFP=時事】全米科学財団(NSF)は3日、今週巨大望遠鏡が崩壊した米領プエルトリコにあるアレシボ天文台(Arecibo Observatory)について、閉鎖しない方針を明らかにした。

 アレシボ天文台の巨大電波望遠鏡は1日、崩壊し、900トン余りの受信機が約140メートル下のパラボラアンテナに落下して粉砕した。

 NSFの天文科学部門の責任者を務めるラルフ・ガウム(Ralph Gaume)氏は、「NSFはアレシボ天文台を閉鎖しない」と述べた。「建て替えに言及するのは時期尚早だ」

 同天文台では今年、パラボラアンテナの上につり上げられていたプラットホームを支えていたケーブルのうちの2本が断線。エンジニアからは老朽化を警告する声が上がり、NSFは先月、望遠鏡の解体を発表したばかりだった。

 現場の映像には、ケーブルの断線後、空中にちりが舞い上がる様子が映されていた。

 アレシボ天文台の望遠鏡は世界最大級で、1960年代から多くの天文学上の発見に貢献してきた。壮大なスケールと立地でも有名で、俳優ピアース・ブロスナン(Pierce Brosnan)さんが出演する映画『007/ゴールデンアイ(Goldeneye)』では、このパラボラアンテナでアクションシーンを撮影していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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