サガン鳥栖DF小林祐三

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 サガン鳥栖は3日、DF小林祐三(35)が今季限りでプロサッカー選手から引退し、今後は関東1部リーグのCriacao Shinjuku(クリアソン新宿)でプレーすることが決まったと発表した。

 小林は2004年、静岡学園高から柏レイソルに加入。これまで横浜F・マリノス、鳥栖でプレーし、J1通算364試合・J2通算70試合に出場した。柏では2度のJ1昇格に貢献した他、横浜FMでは2013年度に天皇杯制覇を経験した。

 小林は鳥栖を通じて「Jリーグというステージで⻑年プレーさせていただき、たくさんの素晴らしい経験ができました。同時に今の⾃分がJリーグというステージでやれること、やりたいことがなくなってしまった感覚があるので、この度プロサッカー選⼿を引退することにしました」と報告。「それでもサッカーには、まだ⾒ぬ可能性があると信じています。これからは今までとは違うやり⽅でサッカー、⾃分⾃⾝のプレーを追求して、前に進んでいきます。ファン、サポーター、スポンサーの皆様には改めて感謝申し上げます。17年間本当にありがとうございました。また皆様にお会いできる⽇を楽しみにしています」と感謝を伝えている。

 またCriacao Shinjukuからもコメントを発表。「Jリーグでプレーする充実感を感じつつも、自分自身のサッカーが、行き場を失っているような感覚がずっとありました。どこで、どんな人たちと、どんな風にサッカーを追求したいのか、考えた末にたどり着いたクラブがクリアソン新宿でした。プロサッカー選手を引退するというこの瞬間を、こんなにも前向きで希望に満ちたものにできたのは、新宿に『クリアソン新宿』というクラブが存在したからです。クリアソン新宿を通じて、自分のプレーを価値に変え、新宿の街に届けたいと思います。そして、このクラブと共に自分自身が前に進んでいけるよう、月並みですが頑張って、直向きにプレーします」と意気込みを語った。

 東京都新宿区をホームタウンとするCriacao Shinjukuは11月下旬、Jリーグ参入の前提条件となる「Jリーグ百年構想クラブ」への申請を完了。現在は元浦和レッズのGK岩舘直、元徳島ヴォルティスのDF井筒陸也、元大分トリニータのMF黄誠秀、元ジェフユナイテッド千葉のMF伊藤大介、元ジュビロ磐田のFW岡本達也らが在籍している。