左足で先制点を奪ったティーラトン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 現地時間12月1日、アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)のグループステージ第5戦、横浜F・マリノス対全北現代(韓国)の一戦がカタール・アルジャノブスタジアムで行なわれ、横浜が勝利。ACL4度目の挑戦でクラブ史上初の決勝トーナメント進出を決めた。

 立ち上がり鋭い出足を見せたのは横浜。敵陣に押し込み、左サイドの高野遼らを起点にチャンスを創出する。そのなかで17分に待望の先制点が生まれる。FKのリスタートからゴール左でボールを受けたティーラトンが得意の左足を一閃。GKが一歩も動けない強烈なシュートで鮮やかにゴールネットを揺らした。

 その後、グループステージ突破に後のない全北も押し返し反撃を試みるが、守備の要のチアゴ・マルチンスらが身体を張ったディフェンスを見せ、相手に付け入る隙を与えない。
 
 前半は1-0でリードして折り返すと、51分。仲川輝人がディフェンスを引き付けペナルティエリア右へラストパス、これに反応したマルコス・ジュニオールが冷静にゴールに流し込み追加点を奪う。

 だが直後の54分、T・マルチンスがペナルティエリア内で痛恨のハンド。相手にPKを与えてしまい、1点を返される。

 これで一気に行きたい全北は、背番号10のムリロ・エンリケらを投入し、勝負に出る。

 それでも同点弾は許さず。逆に相手が前に出てきたところで、71分にはペナルティエリア左からエリキのオーバーヘッドでのクロスを、仲川が足で押し込み貴重な3点目をゲット。勝利を大きく手繰り寄せる。

 勢いに乗った横浜はさらに83分にも途中出場のオナイウ阿道のシュートからオウンゴールを誘い、勝負あり。昨季のJリーグ王者が韓国王者を4-1で下し、決勝トーナメントへコマを進めた。

 次戦は4日にシドニーFC(オーストリア)と、グループステージ最終戦を行なう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部