オンラインでの記者会見を行ったアンドレス・イニエスタ(オンライン会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦うヴィッセル神戸のキャプテン、MFアンドレス・イニエスタが1日、オンラインでの記者会見を行った。

 神戸はカタールで再開されたACLで、11月25日の広州恒大(中国)戦にイニエスタの1ゴール1アシストの活躍もあって、3-1で快勝。日本を発つ直前のリーグ戦では5連敗を喫していたことで心配された神戸だが、早々に決勝トーナメント進出を決めた。

 イニエスタも「チームの雰囲気が変わった」と手ごたえを語る。「特にメンタリティの部分。明確な目標があることが大きい。上位に食い込むのが難しくモチベーションのキープが難しかった。リフレッシュしたメンタリティで戦えている。これからの試合でもキープ出来ればいい」とにこやかに話した。

 カタールでの生活もリフレッシュできている様子。新型コロナウイルスの影響で行動が制限された中でも、ホテルではチームメイトとゲームをしたり、家族と話をする時間を作るなどして、リラックスすることに努めているという。「決勝まで過ごして、いい形で終えることが出来ればというのが、みんなの願いです」。

 初戦となった広州恒大戦では流石のパフォーマンスを披露。中国が誇るタレント軍団相手でも、役者が違うところを見せつけた。それでも「100%でプレーしないとやられる」と感じたという。「(アジアと世界の)レベル差は縮まってきているし、Jリーグが高いのか低いのかではなくて、誰と戦うにしても100%を出し続けないといけないと思っている」。ただ自身のパフォーマンスを出せば負けることはないという自信も伺わせる。

 神戸が戦っているグループGはマレーシアのジョホールが出場を辞退。そのため、次戦は4日の水原三星戦と少し間隔が空いている。しかし決勝トーナメントに入ってからは準決勝まで中2日で戦うことが確定しており、いかにコンディションをキープできるかが重要になってくる。

 だがイニエスタは「(全試合)プレーしたい気持ちはある」と個人のコンディションには問題がないことを強調する。「きついスケジュールであることは間違いないが、可能な限りプレーしたい」と意気込むと、ACL優勝クラブが出場するクラブワールドカップについても「出ることが出来れば素晴らしいこと。自分を含めて選手にもいい経験になる。簡単ではないが、チャンスはある。神戸にはクオリティがあると思うので、自分たち次第かなと思います」と意欲的に話した。

(取材・文 児玉幸洋)