イランの首都テヘランで営まれた核科学者モフセン・ファクリザデ氏の葬儀で、ひつぎを囲んで座るイラン軍の隊員(2020年11月30日撮影)。(c)HAMED MALEKPOUR / TASNIM NEWS / AFP

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【AFP=時事】イランの著名な核科学者モフセン・ファクリザデ(Mohsen Fakhrizadeh)氏が暗殺された問題で、同国政府は11月30日、イスラエルと反体制派組織が新しい「複雑な」手口で暗殺を実行したとの見解を示した。

 ファクリザデ氏は27日、首都テヘラン郊外の幹線道路で爆弾と銃による襲撃を受けて死亡。イランと敵対する各国との間で緊張が再び高まっている。30日にはファクリザデ氏の葬儀が執り行われ、同氏は高位の「殉教者」として手厚く葬られた。

 イランの国防を統括する最高安全保障委員会(SNSC)の事務局長のアリ・シャムハニ(Ali Shamkhani)海軍少将は国営テレビ局に対し、「作戦は電子機器を使った極めて複雑なもので、現場には誰もいなかった」と説明。イスラエル政府と同国の対外情報機関モサド(Mossad)に加え、国外に拠点を置くイランの反体制派組織ムジャヒディン・ハルク(イスラム人民戦士機構、MKO、別名:MEK)が関与したことは「確か」だと述べた。

 事件の詳細は大部分がまだ不明のままだが、ファクリザデ氏の息子は標的となった車に自身の母親も同乗していたものの、生還したことを明らかにした。

 ファルス(Fars)通信は、暗殺にはピックアップトラックに搭載された「遠隔操作式の自動機関銃」が使われたと報道。情報源は明らかにしていない。国営英語放送局プレスTV(Press TV)はイスラエル製の武器が現場で見つかったと伝えている。

 イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は28日、イスラエルが米国の「傭兵(ようへい)」としてファクリザデ氏を殺害したと非難していた。

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