一言でいいから、私に声をかけて欲しかった――。今回紹介するのは、埼玉県在住のHさん(30代女性)が体験したご近所トラブルだ。

夫と離婚し、両親の住むアパートで暮らしていたHさん。彼女には、当時8歳の長女と生後7か月の次女がいたという。シングルマザーとして育児に励む中、上階に若いカップルが引っ越してきた。

カップルが挨拶に来た際、Hさんは「娘がうるさくなるかもしれませんが...」と、あらかじめ説明したという。

――大丈夫ですよ

相手の女性が発した、この言葉。優しさなのか、あるいは他人に興味がないのか。本意は、不明だ。

そんなHさんと、上階の女性の間にトラブルが起きたのは、コロナ禍になってからだという。上階の女性は在宅勤務することが増えたそうで、Hさんの次女がドタバタ走り回るたびに、天井からドンドンと威嚇するような音が響いてきたのだ。

「いつもうるさくて、すみません」。Hさんは、上階の女性に会った時、こう告げた。

――大丈夫ですよ

笑顔を見せる女性に、少し恐怖を感じたというHさん。だから、娘たちを静かにさせようと必死に頑張った。

そんな中、トゥルルルと電話が鳴った。不動産屋からだった。

聞くと、上階のカップルから、騒音について苦情が来ているという。

私は、どうすればよかったのでしょう


笑顔の裏に、何があったのか(画像はイメージ)

私は離婚を機に、両親の住むアパートに帰ってきました。当時長女は8歳、次女は7か月でした。

アパートに帰った当時は、上階が空き家。ですが、しばらくして若い同棲カップルが引っ越してきました。

カップルが挨拶に来てくれた時、私は

「子供が2人いて、下の子はまだ赤ちゃんだけど動き回るようになると、うるさくて迷惑をかけてしまったらごめんなさい」

と一言伝えたら、彼女さんに

「大丈夫ですよ」

と言われました。

コロナ禍になってからのこと。彼女さんは在宅ワークになったのか、日中家にいることが増えたようでした。

その時です。次女がドタドタ歩いたりジャンプしたりすると、ドンドンと上階から床ドンをされるようになりました。

幼い子供を完全に静かにさせるのは不可能ですが走り回る度に、注意してやめさせています。散歩に連れ出してなんとか迷惑をかけないようにもしていました。

すると次は、長女のちょっとした歌声や、反抗期でつい感情あらわにする声を出すたびに、上階からドンドンとすさまじい床ドンをされるようになりました。

そんなことがあったので、アパートの駐車場で会った時に

「いつもうるさくて、すみません」

と伝えたら、彼女さんが笑顔で

「大丈夫ですよ」

と言われるものですから、ちょっと怖かったです...。

「うるさい」とはっきり言って欲しかった

その後も、なるべく2人を静かにするよう心がけてはいました。

ですが、ついに彼女さんの我慢の限界がきたようで、不動産屋から電話がきました。

「騒音の苦情がきた」

と...。不動産屋から私は、「『うるさい』が理由で誰かが引っ越したら、その分の家賃も払ってもらうから」と脅されました。

駐車場で謝った時に、相手の女性は仕方なく「大丈夫」と笑顔で返したのだと思います。

ですが不動産に言うのなら、その前に私にハッキリと「うるさい」「耐えられない」と言って欲しかったです...。

そんな調子なのに上階のカップルは、彼氏さんの方が22時頃帰宅すると、バタバタと足音を立て歩き回ります。ドアをバタンと強く開け閉めする音も響き渡ります...。次女が起きてしまったらと思うような時さえも、あります。

でも、今までうるさくしてしまったから何も言えません。あちらは「そっちは今までうるさかったんだから」と言わんばかりのような生活音をひびき渡らせています。

  

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