「全仏オープン」ジュニアを制し最終戦に招待された18歳

写真拡大

「全仏オープン」ジュニア男子シングルスで優勝したドミニク・ストリッカー(スイス)は、「Nitto ATPファイナルズ」に選手たちのヒッティングパートナーとして招待された。その素晴らしい経験をTennis World USAが報じている。

18歳のストリッカーは、チャンピオンとなるダニール・メドベージェフ(ロシア)、準優勝するドミニク・ティーム(オーストリア)、そしてステファノス・チチパス(ギリシャ)やアンドレイ・ルブレフ(ドイツ)らと打ち合う機会があった。「信じられないぐらい最高だった」とストリッカーは言う。


「僕はそこに2週間いて、素晴らしい経験ができた。ティームやメドベージェフ、チチパス、ルブレフと打ち合った。世界のベストプレーヤーの4人と、打ち合いをしたんだ。すべての練習が最高に楽しかったし、多くを学ぶことができた」


「ATP(男子プロテニス協会)からヒッティングパートナーを探しているのでロンドンに来て欲しいと言うメールが届いた時、僕は他のトーナメントに出場する予定にしていたんだ。“全仏オープン”から戻った後も調子が良かったから」


「どちらを選ぶか決めなくてはいけなかったんだけど、ロンドンに行ったのは絶対に正しい決断だったと 思う。ロックダウンの最中だったので、もちろん僕たちは皆、バブルの中から出られなかった。だからトップ選手たちと身近に接して、たくさん交流することができた」


「本当に特別な時間だった。とても多くの事を学んだ。トップ選手たちは試合前日にどんな練習をするのか、試合のある日をどう過ごして、どのようにウォーミングアップをしているか。この経験は確実に自分のためになると感じてる。すべての時間を本当に楽しんだよ」


ジュニアで成功を収めたストリッカーは、このまま上達を続けてATPツアーに参戦することを望んでいる。「今シーズンは僕にとって特別なシーズンだった、そして全員にとって厳しいシーズンでもあった。いくつの大会が行われるか分からず、どれだけテニスができるのかも分からなかった」とストリッカーは話す。


「でも振り返ってみると、僕にとってはとても素晴らしいシーズンだった。かなり上達することができた。“ウィンブルドン”と“全米オープン”のジュニア部門がキャンセルされた後で、最後のジュニアのグランドスラムでチャンスを掴めたことをとても嬉しく思っている」


「ただ出場してベストを尽くそうと思った。そして優勝という素晴らしい結果を出せた。優勝してから僕の生活には、そんなに大きなものではないけど変化があった。ツアーでは大勢の人が、僕をグランドスラムのジュニアチャンピオンとして知ってくれるようになった。忘れられない1年だ」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープンジュニア男子シングルス」で優勝したストリッカー
(Photo by John Berry/Getty Images)