「こんな私に生きる意味があるのでしょうか」学校にも家族にも助けを求められない10代の声
ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。11月23日(月)から26日(木)の4日間は、『しんどー相談室』と題し、つらいことや悩みを抱える10代の声に耳を傾けました。26日(木)のテーマは「生きてくことがしんどい」です。パーソナリティのさかた校長とこもり教頭が、さまざまな理由で生きることがつらいという10代のリスナーと電話をつなぎ事情を聞きました。そのなかから、家庭と学校のことでしんどい思いを抱える15歳・高1の女性リスナーとのやり取りを紹介します。
――このリスナーの“しんどい”こととは
【私には何の取り柄もありません。親には、進学校に進んだ姉や部活でキャプテンをつとめる妹と比べられ、「何でできないの?」と聞かれます。本当に楽しいと思えることもなく、姉、妹、弟からは「生きている価値がない」と言われ、そのたびに“本当に生まれてこなきゃよかった”と思います。学校でもうまくいかず、大変なことがあっても無理して笑っています。部活も人間関係でやめてしまいました。こんな私に生きる意味があるのでしょうか】
さかた校長:もしもし! 書き込みを読ませてもらったよ。本当に……ひどいことを言うなぁ。いつごろから“しんどいな”と思うようになったの?
リスナー:中学2年生くらいからです。
さかた校長:親御さんやきょうだいからも、そのころから強いことを言われるようになったの?
リスナー:はい。
さかた校長:家族の中では、誰がひどいことを言ってくるの?
リスナー:私が親に言われているのを聞いて、弟が言ってきます。弟が言っているのを聞いて、妹とお姉ちゃんが共感します。
さかた校長:弟(小5)はまだ小さいから、親御さんが言っているのを真似しているだけなんだろうけどね。そこに意思があるわけではなくね。
こもり教頭:うん……。
さかた校長:親御さんは、どちらから言われるの?
リスナー:お父さんが言ってきてそのあとにお母さんも言う、みたいな感じです。
さかた校長:みんなが、誰かの言葉に乗っかってくる感じなの?
リスナー:はい……。
こもり教頭:親から言われるのは、自分だけなの?
リスナー:はい。“何でほかの人には言わないで、自分だけに言うんだろう”って思っています。
さかた校長:そうだよな。言い返したりしたことはないの?
リスナー:最初のころはしていて、そしたらもっとひどいことを言われて……なんかもう、言えなくなりました。
こもり教頭:そりゃ言えなくなるよね。1人だけで闘うのはつらいもんね。でも生きる意味がないなんて絶対にないし、必要のない存在だなんてことはないからね。
リスナー:はい。
こもり教頭:学校には行っているんだよね。部活はなんでやめたの?
リスナー:同級生ともめちゃって……。私は普通に話しかけただけだったんですけど、相手の子が嫌なことを言われたと怒っちゃって。それから白い目で見られて、練習にも集中できなくて……。
さかた校長:そうか。自分はそんなつもりはなかったけど、ってことだよね。ちょっとしたすれ違いで、そんなことになったのか。
リスナー:はい……。
さかた校長:教室ではどういう感じで過ごしているの?
リスナー:部活の子の大半が同じクラスなので、すごいいづらいです。
さかた校長:部活でもしんどかったのに、そりゃいづらいよなぁ。
こもり教頭:休み時間はどうしているの?
リスナー:仲のいい子と話したり、本を読んだりしています。
さかた校長:仲のいい子がいるんだね。その子には話せていたりするの?
リスナー:迷惑をかけちゃうな、と思って言えてないです。
さかた校長:うん……あのね、めっちゃ仲が良くて、一緒にいてすごい楽しい友達なら、迷惑なんかじゃないよ。お前が優しいから言えないのもわかるけど……これは無理だぜ。家でも……安心できるはずの場所でみんなから攻撃されて1人で闘って。
リスナー:(泣)。
さかた校長:今日は本当に勇気を振り絞って話してくれて、俺たちは1個も迷惑だと思ってないよ。「話してくれてありがとう」って思ってる。
こもり教頭:うん。
さかた校長:だから、友達にも話していいんだよ。
リスナー:はい。
さかた校長:ほかにも……先生とか家族以外の周りの大人には、相談できていないの?
リスナー:できないです。
こもり教頭:家族のことが気になって話せない?
リスナー:親と先生がつながっていて……。
こもり教頭:先生に相談したら家族にも伝わるから怖いよな。バレるって思っちゃうの?
リスナー:はい……。
さかた校長:じゃあ、心が安らぐ存在は友達なのかな?
リスナー:はい。
さかた校長:うん。俺は高校のときに家庭のことで悩んでいた友達が打ち明けてくれて、めちゃくちゃうれしかったよ。“信頼してくれたんだ”って思ったし、一緒に悩めることがうれしかったよ。重いとか思わなったしね。
リスナー:はい。
さかた校長:その友達がどう受け取るかわからないけど、それは話した後で悩めばいいことだから。まずはそういう友達がいるんだったら、ほんのちょっとずつでもいいから言ってほしいな。友達はうれしいと思うよ。
リスナー:はい。
さかた校長:1人で背負わなくていいし、絶対に迷惑じゃないからね。
リスナー:はい……。
さかた校長:俺らも味方だし、なんも1人じゃないからね。
こもり教頭:うん。
リスナー:はい。
さかた校長:今の気持ちはどうだろう? 何を思ってる?
リスナー:もっと前に話せていたら楽になれていたのかな、って……。
さかた校長:うん。何でも言っていいからね。溜まってから……とか思わないでいいからね。
こもり教頭:そうだね。
さかた校長:“100”溜まって溢れてから……とか思わなくていいから。“1”、“2”でいいんだよ。「ちょっとしんどい」と思ったら言ってくれよ。
こもり教頭:弱音を吐くのは、弱さじゃないからね。つらいことを言葉にしたり、誰かに自分の思いを伝えたり、というのは悪いことじゃないから。逃げることも悪いことじゃないしね。だから、精一杯周りを頼っていいんだぞ。
さかた校長:頼ってこいよ。
リスナー:はい。
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聴取期限 2020年12月4日(金)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月〜金曜 22:00〜23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/
――このリスナーの“しんどい”こととは
【私には何の取り柄もありません。親には、進学校に進んだ姉や部活でキャプテンをつとめる妹と比べられ、「何でできないの?」と聞かれます。本当に楽しいと思えることもなく、姉、妹、弟からは「生きている価値がない」と言われ、そのたびに“本当に生まれてこなきゃよかった”と思います。学校でもうまくいかず、大変なことがあっても無理して笑っています。部活も人間関係でやめてしまいました。こんな私に生きる意味があるのでしょうか】
さかた校長:もしもし! 書き込みを読ませてもらったよ。本当に……ひどいことを言うなぁ。いつごろから“しんどいな”と思うようになったの?
リスナー:中学2年生くらいからです。
さかた校長:親御さんやきょうだいからも、そのころから強いことを言われるようになったの?
リスナー:はい。
さかた校長:家族の中では、誰がひどいことを言ってくるの?
リスナー:私が親に言われているのを聞いて、弟が言ってきます。弟が言っているのを聞いて、妹とお姉ちゃんが共感します。
さかた校長:弟(小5)はまだ小さいから、親御さんが言っているのを真似しているだけなんだろうけどね。そこに意思があるわけではなくね。
こもり教頭:うん……。
さかた校長:親御さんは、どちらから言われるの?
リスナー:お父さんが言ってきてそのあとにお母さんも言う、みたいな感じです。
さかた校長:みんなが、誰かの言葉に乗っかってくる感じなの?
リスナー:はい……。
こもり教頭:親から言われるのは、自分だけなの?
リスナー:はい。“何でほかの人には言わないで、自分だけに言うんだろう”って思っています。
さかた校長:そうだよな。言い返したりしたことはないの?
リスナー:最初のころはしていて、そしたらもっとひどいことを言われて……なんかもう、言えなくなりました。
こもり教頭:そりゃ言えなくなるよね。1人だけで闘うのはつらいもんね。でも生きる意味がないなんて絶対にないし、必要のない存在だなんてことはないからね。
リスナー:はい。
こもり教頭:学校には行っているんだよね。部活はなんでやめたの?
リスナー:同級生ともめちゃって……。私は普通に話しかけただけだったんですけど、相手の子が嫌なことを言われたと怒っちゃって。それから白い目で見られて、練習にも集中できなくて……。
さかた校長:そうか。自分はそんなつもりはなかったけど、ってことだよね。ちょっとしたすれ違いで、そんなことになったのか。
リスナー:はい……。
さかた校長:教室ではどういう感じで過ごしているの?
リスナー:部活の子の大半が同じクラスなので、すごいいづらいです。
さかた校長:部活でもしんどかったのに、そりゃいづらいよなぁ。
こもり教頭:休み時間はどうしているの?
リスナー:仲のいい子と話したり、本を読んだりしています。
さかた校長:仲のいい子がいるんだね。その子には話せていたりするの?
リスナー:迷惑をかけちゃうな、と思って言えてないです。
さかた校長:うん……あのね、めっちゃ仲が良くて、一緒にいてすごい楽しい友達なら、迷惑なんかじゃないよ。お前が優しいから言えないのもわかるけど……これは無理だぜ。家でも……安心できるはずの場所でみんなから攻撃されて1人で闘って。
リスナー:(泣)。
さかた校長:今日は本当に勇気を振り絞って話してくれて、俺たちは1個も迷惑だと思ってないよ。「話してくれてありがとう」って思ってる。
こもり教頭:うん。
さかた校長:だから、友達にも話していいんだよ。
リスナー:はい。
さかた校長:ほかにも……先生とか家族以外の周りの大人には、相談できていないの?
リスナー:できないです。
こもり教頭:家族のことが気になって話せない?
リスナー:親と先生がつながっていて……。
こもり教頭:先生に相談したら家族にも伝わるから怖いよな。バレるって思っちゃうの?
リスナー:はい……。
さかた校長:じゃあ、心が安らぐ存在は友達なのかな?
リスナー:はい。
さかた校長:うん。俺は高校のときに家庭のことで悩んでいた友達が打ち明けてくれて、めちゃくちゃうれしかったよ。“信頼してくれたんだ”って思ったし、一緒に悩めることがうれしかったよ。重いとか思わなったしね。
リスナー:はい。
さかた校長:その友達がどう受け取るかわからないけど、それは話した後で悩めばいいことだから。まずはそういう友達がいるんだったら、ほんのちょっとずつでもいいから言ってほしいな。友達はうれしいと思うよ。
リスナー:はい。
さかた校長:1人で背負わなくていいし、絶対に迷惑じゃないからね。
リスナー:はい……。
さかた校長:俺らも味方だし、なんも1人じゃないからね。
こもり教頭:うん。
リスナー:はい。
さかた校長:今の気持ちはどうだろう? 何を思ってる?
リスナー:もっと前に話せていたら楽になれていたのかな、って……。
さかた校長:うん。何でも言っていいからね。溜まってから……とか思わないでいいからね。
こもり教頭:そうだね。
さかた校長:“100”溜まって溢れてから……とか思わなくていいから。“1”、“2”でいいんだよ。「ちょっとしんどい」と思ったら言ってくれよ。
こもり教頭:弱音を吐くのは、弱さじゃないからね。つらいことを言葉にしたり、誰かに自分の思いを伝えたり、というのは悪いことじゃないから。逃げることも悪いことじゃないしね。だから、精一杯周りを頼っていいんだぞ。
さかた校長:頼ってこいよ。
リスナー:はい。
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聴取期限 2020年12月4日(金)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月〜金曜 22:00〜23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/