2020年最終戦のリコーカップで小林浩美会長が来年について説明した(撮影:岩本芳弘)

写真拡大

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目◇27日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長が、「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」会場で報道陣からの質疑に応答した。未曾有(みぞう)の事態になったこの1年を振り返ったうえで、ギャラリー動員や現在行われている増枠予選会(※)に関して、現時点で想定している来年の方針を示した。
かなちゃん、なんで首をかしげているの?【大会写真】
今年の国内女子ツアーは、新型コロナウイルスの感染拡大により当初予定された37試合から14試合の開催へと減少。開幕は6月の「アース・モンダミンカップ」からとなった。2020年と21年のシーズン統合を行うなど異例の措置が続いた1年については、「選手はじめ大会に関係するみなさんが、日頃から感染予防対策をしっかりしてくれたことで乗り切ることができた。プロスポーツをやってもいいという状況になり、選手が成果を発揮する場を設けることができたのはありがたい」と話した。
「安全第一」を掲げ最後までギャラリーを入れることができなかったことについても触れ、「選手のモチベーションにもかかわるし、(ギャラリーは)入れたい。感染を予防しながらどうできるか。状況によるけど、来年からは入ってもらえる方向で現在考えています」という現在の考えを述べた。
そのうえで課題になるのが「バスでの移動、人気選手への集中」など、やはり“密”をどのように避けるかという問題。まずは「限定された人数を会場に入れられれば」と段階的に開放していく方向で、今後主催者との協議やシミュレーションが繰り返されていきそうだ。
また現在2つの地区で第1ステージが行われている増枠予選会(最終ステージは12月1日〜3日)から選手が出場できる可能性については、「来年の日程発表をしないと確定はしないが、増枠できる大会は11試合プラスアルファで交渉中。日照時間の関係があるため、後半戦は(出場枠を増やすのは)難しい。各大会5〜10人程度で動いています」と進捗状況が報告された。
このほか、若手の台頭や、来年は2回開催されるプロテストなどについても協会としての考えが述べられた。
※2021年に開催される女子ツアー、ステップ・アップ・ツアーで、主催者、共催者の同意が得られた場合、総出場人数を増枠し、2020-21シーズンの出場資格を持たない選手のため出場機会を設けるための予選会
<ゴルフ情報ALBA.Net>

■増枠QTファーストステージA地区
■増枠QTファーストステージB地区
■渋野日向子が取り戻した“強気” 「少しずつ自分らしいゴルフができている」
■三ヶ島かなが全米女子OP出場 ウェイティングから繰り上がりで初海外試合へ
■国内シニア リーダーボード スコア速報中