「トラックは他の車より大きいので、見た目から悪いイメージを持たれてしまう――」

 ドライバー歴38年の現役トラック運転手Aさんが、何かと白い目で見られがちなトラックドライバーの本音を明かした。

【映像】目を疑う「原付によるトラックあおり」事故

 さらにAさんは「あおり運転などは、とくにそう。普通は何でもないものにあおったりはしない。それに僕らも荷物を届けないといけないので、事故は絶対にダメ。ただ、これはひどいなというものに関してはカチンとくることもありますけど…」と続けると、次のように続けた。

「遅い乗用車の方がいて、大体は女性の方やご年配の方が多い。遅いと思うから追い越しをかけるけど、速度規制があるのでビューッとはすぐに追い越せない。そのためか、一緒になってスピードを上げてくることがある。『つられてるな』と思うが、あまり長く一緒に走ってしまうとあおり運転の原因にもなってしまう」

 そのように話したAさんは「(あおり運転には)煽られる側の原因がある。双方の言い分は報道では出さないので…」と複雑な心境を吐露。またAさんによると、荷を積んだトラックは上り坂での減速を防ぐために加速をする。その結果、前の乗用車に近づいてしまってあおり運転だとの勘違いを招くケースもあるのだとか。
 
 そんなAさんの話を聞いた井川意高氏は「確かにマナーの悪いトラック運転手もいる」としたうえで「基本的にトラックは物理の法則。車体が大変重く、運動エネルギーはスピードの二乗に比例するので、スピードが倍になれば、エネルギーは4倍になる。だからスピードを出させないようになっている。慣性が強いので、急発進ができなければ急停止も物理的にできない。無理やりやろうとすれば荷崩れにつながる。免許を取るときに一般ドライバーの人たちにトラックやバスなど、大型自動車の特性を伝えつつ、『自分たちが危ないものに近づくな』と教えるべきだ」などと主張した。

 一方、一般道でトラックの追い越しに腹を立てた原付バイクが歩道を走るなどしてトラックを追いかけ、最終的には車体を衝突させて停止させるあおり運転なども発生しており、交通事故防止コンサルタントの上西一美さんは「(トラックは)前後だけでなく横との車間距離を意識して運転することが大事」とあおり運転の予防策について指摘している。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)