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2020年8月19日に1stフルアルバム『WE GO!』をリリースした声優アーティスト・下野紘。

その『WE GO!』を引っ提げての有観客ライブは2021年以降に開催を予定しているが、2020年11月21日にはそこへ向けたスタートの意味合いも込めて、「下野紘 ONLINE トーク&ミニライブ「WE GO!」が行われた。

声優アーティスト下野紘としてオンラインでの生配信は今回が初めての試みとなり、蓋を開けてみれば、「トーク」「ゲーム」「ライブ」と下野紘のさまざまな魅力が詰まりに詰まった約2時間。今回はその模様を振り返ってみた。

下野紘 ONLINE トーク&ミニライブ「WE GO!」ライブレポート

OPトーク

イベントMCを務めるのは、下野の後輩でアイムエンタープライズ所属の声優・猪股慧士。その猪股が下野を呼び込むと、黒ジーンズとチェックのジャケットでラフにキメた下野が「よろしくお願いしまーす!」と元気に登場。しかし無観客ライブという特殊な環境に思わず「すごい不思議な気分だね」と本音をポロリ。T字型にせり出したステージの最前部まで進み「ここまで行けるんだよ? でも誰もいないんだよね(笑)」と戸惑いを隠せない様子だ。

OPトークではアーティストとしての2020年の活動を簡単に振り返り。1stアルバム『WE GO!』の発売はもちろん、リリースイベントとして行われた「2ショットオンライントーク会」、『おれパラPRESENTS ORE!!SUMMER 2020』へのゲスト出演、『P’s LIVE! -Boys Side-』への出演について当時の心境を語った。なかでも久々の有観客ライブとなった『P’s LIVE! -Boys Side-』については、フェイスガードとマスクを着用し、ライブ中は声を出せないという制限があるなかで参加したお客さんを「すごい猛者たち」とリスペクトしたうえで、自身も「すごく楽しかった」と振り返った。

トークコーナー「WE GO! スペシャル対談」

OPトークが終わると猪股はいったん退場し、ここからはゲストを迎えてのトークコーナー「WE GO! スペシャル対談」へ。ゲストは下野のアーティスト活動をデビュー時から支え続けている作詞家・RUCCAと作曲家・高橋諒のおふたり。

下野が絶対の信頼を置いているふたりだが、なぜ下野の音楽活動に関わることになったのかについては、5年以上も昔のことだけに、なかなか記憶が曖昧なふたり。これから過去のMVを見つつ制作秘話を語るという段取りになっているだけに、自分も含めた3人の記憶の曖昧さに不安を覚えた下野は「脳細胞を活性化させて、ひねり出していただく方向性で(笑)」とお願いし、いざ生コメンタリーへ。

生コメンタリーは『リアル-REAL-』(デビューシングル)、続いて『ONE CHANCE』(2ndシングル)、『Running High』(3rdシングル)、『Black Thunder』(ミニアルバム『Color of Life』収録曲)、『Soul Flag』(4thシングル)の全5曲。それぞれのMVを観るうちにどんどんと記憶が蘇っていった3人は、最初の不安が嘘のように大盛り上がり。

『リアル-REAL-』の仮タイトルが「マスカレード」だったことや、『ONE CHANCE』では高橋が「下野さんをいじめよう(笑)」とより高いキーでサビを作ったこと、『Running High』は下野にとって「肩肘を張りすぎなくてもいいかな」と転機になった曲であること、『Black Thunder』のMV撮影では免許のない下野のバイクシーンを撮るため、トラックに牽引されて「引き回しの刑だった(笑)」こと、『Soul Flag』ではRUCCAが「下野さんの曲でいちばんふざけました」と告白するなど裏話が次々と飛び出した。

またどのMVを観ても笑ってしまう下野の姿も印象的で、自分の素とはかけ離れたクールでカッコいい映像に「そりゃ笑うよ」と一言。最初は大笑いする下野に突っ込んでいた高橋やRUCCAも、ついには「映像がかっこよすぎて、逆に笑えるんですよね」と共感してしまう展開も。

トークコーナー「WE GO! 生コメンタリー」

トーク企画の最後は「WE GO! 生コメンタリー」。これは1stアルバムの表題曲でもある『WE GO! -On Your Mark-』のメイキング映像を見ながら生コメンタリーするというもの。MV撮影はロックの聖地であるロンドンで行われており、現地での撮影秘話や思い出話に花を咲かせる下野とRUCCA。一方でロンドンに同行できなかった高橋は、撮影中は自宅で悶々としていたらしく、視聴者からも「高橋さん可愛そう」とのコメントが。これには下野も「ほんと、ごめんて〜」と平謝り。袖にいるスタッフに対して「次からは高橋さんも呼んであげてよ〜!」とフォローするなど、下野の優しい人柄がにじみ出たコメンタリートークとなった。

ゲームコーナー「WE GO! -On Your Mark-三番勝負」

続いてはMCの猪股がカムバック。下野がソロで三番勝負に挑むゲームコーナー「WE GO! -On Your Mark-三番勝負」がスタート。成功すれば成功回数に応じた金額のボジョレーヌーヴォーが、全て失敗した場合は「恥ずかしいセリフ」の罰ゲームが用意されているというだけに、下野としては絶対に成功させたいところだが……。

最初のゲームは「ダイススタッキング チャレンジ」。ゲームについて詳細は聞かされていない下野は「ダイススタッキング?」と首をかしげる。これはテーブルに置かれた5個のダイスをコップに入れつつ遠心力で縦に積み上げる技だが、当然初めてやる素人にできるものではない。一発目からあまりに高い難易度に、スタッフの思惑が透けて見えてくるようだが、それでも果敢にチャレンジするのが下野紘という男。とは言え開始数秒で失敗し、泣きのもう一回でも即失敗するなど、現実は無情だ。

二番目のゲームは「バランスけん玉」。これはバランスボールに乗りながらけん玉を成功させるというもの。下野はけん玉のみの試技を見事に成功させ、視聴者に「これはもしかするとクリアできるかも?」と思わせたものの、バランスボールの上でのチャレンジは難しく、惜しかったものの、結果はあえなく失敗。

あとがなくなった状態で迎えた最後のゲームは「ぐるぐるバット チャレンジ」。ぐるぐるバットをした状態でパターゴルフをカップインさせたら成功。猪股から「練習しますか?」と助け舟を出されるも、「できそうだもん」と断る強気の下野だが、これも当然のように失敗。「回っているだけで可愛い」とのツイートに「恥ずかしいな」と照れながらも、「でもみんなが喜んでいるなら」と自分を納得させていた下野がなんともお人好しだ。

三番勝負の全てに失敗した下野に待っているのは「恥ずかしいセリフ」を読み上げる罰ゲーム。BOXからセリフが書かれた紙を引くと、ステージの照明が落ち、下野だけにセクシーなピンクスポットが当たる。「これは恥ずかしいぞ」と言いながらも、カメラ目線で「あぁ〜、腹減ったな。お前のこと、食べていい?」とセリフを読み上げる。面白かったのは、セリフを読み上げたあとも無音のまま5秒ほどカメラを見つめていたこと。もしここに観客がいれば声援や拍手が沸き起こっていたのは間違いないが、今回は無観客ライブなので、一切の反応がない。覚悟してセリフを読み切った下野にとってもこの気まずさは初体験だったようで、「お客さんいないとこんな不安な気持ちになるの? すげえ嫌だ!! 怖い怖い!!」とパニクり、「今俺、びっくりするくらい汗かき始めてるから」と恐怖に慄いていた。しかしファンとしてはこういう下野を見れたことがむしろ喜びであって、彼には申し訳ないとは思いつつ、こんな罰ゲームを用意してくれたスタッフに「ありがとう」と呟いたのが本音だろう。

ライブコーナー

そして最後はお待ちかねのライブコーナー。先ほどのゲームコーナーとは打って変わり、1曲めの『WE GO! -On Your Mark-』から最高にクールな表情を見せ、モードは完全にアーティスト下野紘へ。じつはこのとき、激しいダンスで身をかがめた際、ポケットからマイクの中継機が落ちるハプニングが起きていた。しかし本人は表情ひとつ崩さずに最後まで歌い切り、アーティストとしての経験値の高さを見せつけた。

続く2曲めもアルバム『WE GO!』からで、人前で披露するのは初めてとなる『Because You Are』。激しい『WE GO! -On Your Mark-』から一転して、ゆったりとしたミディアムテンポのバラード。表情も優しく、時折投げかける笑顔がとってもチャーミング。

『Because You Are』を歌い終えると、ここで一度めのMC。先ほどのハプニングについて「ライブには魔物が存在するんだな」と、改めてライブの怖さを実感。また今回初披露となった『Because You Are』については、「下野紘ライヴハウスツアー2018 “Color of Life”」を行った際、改めてお客さんだけでなくスタッフへの有り難さを感じたことで、裏方を務める人たちへの感謝の気持ちを込めて作った楽曲であることを語った。

3曲めは『Fellow Yellow』。ミニアルバム「Color of Life」の収録曲で、大人っぽさを感じるミディアムテンポのレゲエロック。しっとりと、それでいて力強く歌い上げるその姿は、まさに”熱唱”という表現がふさわしいパフォーマンス。

ここで2度めのMC。『Fellow Yellow』は”休息”がテーマで、「今はこういう状況下で大変だと思うから、ちょっとでもリラックスしてもらえたら」と思って選曲したことを明かした。

そして最後の曲は『sympathy』。音楽活動を支えてきてくれたファンに感謝の気持ちを込めて歌うと言った通り、表情や声、仕草のすべてから真摯で温かな気持ちが伝わってくる、感動的なステージとなった。

EDトーク

『sympathy』の余韻に浸るなか、いよいよイベントもエンディング。MCの猪股から最後にファンへのメッセージを求められた下野は、有観客ライブ実施を約束しつつ「またライブでお会いしましょう。本日は誠にありがとうございました」と締めくくり、約2時間にわたった「下野紘 ONLINE トーク&ミニライブ「WE GO!」」は幕を閉じた。

音楽活動にかける思いをたっぷりと語り合ったトークパート、持ち前のサービス精神を爆発させたゲームパート、圧巻のパフォーマンスを見せつけたライブパート。下野紘のさまざまな魅力が凝縮されたイベントで、その熱量は画面を通じてファンの皆さんにもしっかりと伝わったのではないだろうか。来年以降に開催される有観客ライブがますます楽しみになったのは間違いない。

関連リンク

下野 紘オフィシャルサイト