ドイツのハノーバーで行われた新型コロナウイルス対策に抗議するデモを警備する警官ら(2020年11月21日撮影)。(c)Hauke-Christian Dittrich/dpa

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【AFP=時事】ドイツのハイコ・マース(Heiko Maas)外相は22日、新型コロナウイルス対策に抗議するデモの参加者らが自分たちをアンネ・フランク(Anne Frank)らナチス・ドイツ(Nazi)の被害者になぞらえたことについて、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)を矮小(わいしょう)化し、ナチスの支配に抵抗した闘士らが示した勇気を「踏みにじる」ものだと厳しく批判した。

 マース外相はツイッター(Twitter)に、「自らをゾフィー・ショル(Sophie Scholl)やアンネ・フランクになぞらえれば、ナチスに立ち向かった勇気を踏みにじることになる」 「これはホロコーストを矮小化し、歴史の耐えがたい忘却を示すものだ。コロナ対策への抗議と、抵抗運動の闘士を結びつけるものは何もない。一切ない!」と書き込んだ。ショルは1943年、抵抗運動に参加したとして、ナチスに死刑に処された。

 これに先立ち、ハノーバー(Hanover)で21日に行われたコロナ対策に抗議するデモで、ヤナさん(22)がステージに上がり、まるでゾフィー・ショルのような気分だと語っていた。

 動画では、警備員の男性がヤナさんのスピーチを遮り、着用していたオレンジ色の高視認ベストを手渡しながら、スピーチの内容は「ホロコーストの矮小化」に等しいと述べた。男性は「私はこんなばかげたことのために警備の仕事をしているんじゃない」と言った後、会場から連れ出された。

 ヤナさんは泣き出してマイクを落とし、ステージを下りた。

 このスピーチの映像はソーシャルメディアで100万回以上再生され、ヤナさんを厳しく非難するコメントが多数付けられた。

 西部カールスルーエ(Karlsruhe)で先週行われた同様のデモでも、11歳の少女がスピーチし、友人たちを招いたことを近所の人に知られないよう、静かに誕生日を祝わなければならなかったとして、自分をユダヤ人の少女、アンネ・フランクになぞらえていた。このスピーチは怒りを招き、現地警察は「不適切で無神経」と非難した。

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