これまでの公式戦13試合においてボルシア・ドルトムントでは、3バック体制では8試合で、4バック体制では5試合でプレーしてきたが、どういった観点から採用を変えてきたのか?ミヒャエル・ツォルクSDは、「このチームは、両方に対応することができる」と述べ、「システムというものは、ピッチに立つ者たちにマッチしたものでなくてはならないものだ」と強調した。

 今シーズンは開幕からルシアン・ファヴレ監督は、積極的に選手の入れ替えを行っているところであり、そして起用する選手に合わせたシステムを採用。ジャンについては今夏の準備期間において、4バックの中のCBとしても4試合のテストマッチでチェックしていたが、どうやら納得はできなかったようで「彼がこの役割の選手だとは思えない」と、コメント。その結果、適正ポジションとして精神面でも支える中盤、そして3バック採用時のCBとして週末のヘルタ戦同様に起用を続けている。

 これこそが今季のファヴレ監督がみせているアプローチであり、つまりは最も起用に適した選手11人を選びだし、さらにシステムの変更もその選手たちに応じる形で行う手法をみせているということ。つまりはツォルクSDによる前述の「3バックでも、4バックでも、どちらでも我々は対応できる。」という言葉は、それを集約したものということだ。「システムというものは、ピッチに立つ者たちにマッチしたものでなくてはならないものだよ」