ベンフィカでの立場が怪しくなっているヴァイグル photo/Getty Images

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2019年冬の移籍市場にて、ドイツの強豪から意外なステップを果たしたMFはわずか1年でポルトガルを去ることとなるのか。ベンフィカに所属するMFユリアン・ヴァイグルに、もう退団の噂が浮上している。

2019-20シーズン前半にドルトムントでリーグ戦13試合に出場しながら、ステップダウンとも言えるポルトガルに新天地を求めたヴァイグル。この移籍は当時ちょっとした話題となり、SNS上では「なぜ13試合も出場している選手が5大リーグ外へ行くんだ?」、「まったく意味のわからない移籍だ」、「移籍するのは仕方ないが、ポルトガルは理解できない」なんてファンの声も散見された。たしかに、かなり不可解な移籍だったことは間違いない。

その一方で、ポルトガルはベンフィカのヴァイグル獲得に大盛り上がり。当時は現地メディア『Record』も「まさかヴァイグル級の選手が24歳の若さでポルトガルにやって来るとは。ベンフィカの強化部の手腕は見事」と評価。誰もがポルトガル名門の補強戦略を手放しで称えた。

しかし、そんな歓迎ムードでベンフィカに加入したヴァイグルの立場がもう怪しくなっている。加入直後の昨季こそリーグ戦18試合に出場する大車輪の活躍を披露したヴァイグルだが、2020-21シーズンはそのほとんどがベンチスタート。ここまで公式戦10試合に出場するも、プレイタイムはわずか435分にとどまっている。

こうなってしまった一番の原因は、監督交代だ。ヴァイグル獲得時に指揮官を務めていたブルーノ・ラージ前監督は同選手を重宝していたのだが、今年8月からチームを率いるジョルジェ・ジェズス監督は完全に彼を控えとして扱っている。ショートパスを主体にゲームメイクするヴァイグルよりも、ジェズス監督はアンカーとしてロングパスを得意とするガブリエウ・ピレスを好んで起用。187cmと長身であることも、ピレスが重用されている大きな理由だ。

そんな厳しい状況を受けて、独『Sport Bild』はヴァイグルに関して「ジェズスが監督である限り、ヴァイグルは移籍を考えなければならないかもしれない」と綴っている。指揮官に求められるスタイルではなく、サイズも足りないとあっては今後も同じ状況が続いていく可能性が高い。決断をするなら早いほうがいいと、同メディアはヴァイグルに勧めているのだ。たしかに、5大リーグを去ってまだ1年なら取り返しはつくかもしれない。はたして、今冬ヴァイグルはどのような決断を下すこととなるのだろうか。ポルトガルで苦しむ中盤戦士の動向には、今後も注目したいところだ。