連日の60台でトップ10入りとなった石川遼(撮影:米山聡明)

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<ダンロップフェニックス 最終日◇22日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7027ヤード・パー71>
石川遼にとって収穫の多い「ダンロップフェニックス」となった。初日こそ「74」と出遅れたものの、2日目以降は「67」を3つ続けて、トータル9アンダーまでスコアを伸ばし8位タイ。トップ10で大会を終えた。これはプロ転向後のルーキーイヤー、2008年の2位に次ぐ成績。そのときマークしたトータル7アンダーを12年ぶりに更新した。
それでも今週はパッティングに苦しんだ。それを象徴するように、1番では残り13メートルを1.5メートルショートして3パット、3番でも7メートルを1.5メートルオーバーして3パット。さらに9番では、1メートル強のバーディチャンスから3パットと、前半だけで3度の3パットでボギーを重ねた。
「下りのラインを入ることしか考えないで打って、2メートルくらいオーバーしたり。(トゥデイ)7アンダーまでちょっと匂いは感じたんですけど、そういう一打で、自分で帳消しにしてしまった。だから4アンダーというスコアになってしまった」と悔やむ。
それでもパッティングの調子の悪さを上回るショットの精度を見せ、この日は1イーグル・6バーディを奪った。最終的に優勝した金谷拓実とは4打差だったが、4日間での3パットの数もちょうど4回。修正できなかったパッティングのタッチが優勝への足かせとなった。
それでも「今年はこのコースでダボを打たなかった」と本人は胸を張る。2位に入った08年も初日の14番でダボを打っていた。「4日間で林に4回くらい入ったと思うんですけど、全部浅めでしたし大きなトラブルになりませんでした」。ティショットではドライバー、3番ウッド、5番ウッドを駆使し、左右と高低を打ち分けてリスクを回避した。
「パー5でトラブルになったら、『5』(という打数)をしっかり受け入れて、気持ちを切り替えて次のホールという考え方ができていた。今週のプレーは来年にもつながるプレーでした」。攻めることだけを考えれば、バーディの確率は増えるが、そのぶんボギーやダブルボギーの数も増える。苦手としていたフェニックスCCで4日間ダブルボギーを打たなかったことは、今年重点的に取り組んでいるマネジメントの成果だといえる。
さあ、今季は残り2戦。来週のツアー外競技「ニトリエキシビションゴルフ」と、ディフェンディングチャンピオンとして迎える「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を残すのみとなった。石川が取り組んでいるスイング改造やマネジメント強化はスコアにつながってきている。あとは結果を残すのみだ。(文・下村耕平)
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